番組詳細

[ 23:06:00 - 23:06:05 ] 5秒 詳細
オープニング映像。

[ 23:06:05 - 23:10:10 ] 245秒 詳細
2月4日の東京ビッグサイトで合同企業説明会が行われた。その中には、ひときわ大きな人だかりが出来ていた。学生たちのお目当ての企業は伊藤忠商事。売上12兆円の純利益80000億円。扱う事業は繊維、機械、金属などのあらゆる分野を手掛ける総合商社。実際に学生人気は高く経済誌で特集された大学三年生の就職したい企業を見ると、文系男子の場合ベスト5は総合商社が独占し、トップは伊藤忠商事。本社は東京・青山にある。朝7時半に社員達が続々と出社してきたが向かったのは社員食堂。そこに置かれていた食べ物などを持っていくが朝8時までに出社すると3品まで無料だという。朝方勤務は午前5時から8時は給料は25％増し。夜8時以降の残業は原則禁止。本社の隣には社員の向けの託児所があり子育てしやすい環境を整え社員の出生率は1.97と日本の平均を上回る。かつて伊藤忠商事は5大商社の中で万年4位だったが、2021年に純利益、株価、時価総額でトップに。商社3冠を達成した。売上の内訳をみると三菱商事や三井物産は資源で稼いでいるのに対し、伊藤忠商事は資源意外の利益が大きい。ここに急成長の秘密が隠されている。

[ 23:10:10 - 23:11:28 ] 78秒 詳細
躍進の一端に、コンビニのファミリーマートにある。そのコーナーにはアパレルのものがあり保湿インナーやカラフルなTシャツなど今までのコンビニの衣料品と一線をかくす豊富なラインアップを取り揃える。ファミリーマートは伊藤忠の子会社でタッグを組んだ。中でも靴下は60種類あり、累計販売は10000足。

[ 23:11:48 - 23:16:00 ] 252秒 詳細
ファミマのアパレルはどんなふうに生み出すのか？その商品開発の会議では世界的デザイナーの落合宏理さんの姿があり社員と一緒に次の商品開発をする案を出し合っていた。これまで総合商社は流通の川上で資源を調達するのが主なビジネスだった。しかし伊藤忠商事は消費者に近い流通の川下で客のニーズを汲み取って消費やサービスを販売している。これこそがマーケットイン戦略。伊藤忠は様々な分野でこのマーケットインを推し進めている。コンテナでフィリピンから運ばれてきたのはバナナ。ドールの商品で、ドールも伊藤忠の子会社でバナナの国内シェアの20％以上を占める。スーパーではドールのバナナがや大量に並べられていたがお客はバナナをちぎってバラで重さで購入していた。これはバナナの量り売りで、伊藤忠は子会社とともにマーケットに入り客のニーズに応えこうして売上を伸ばしている。伊藤忠が抱える関連会社はプリマハムやアンダーアーマーなどの身近な企業が多い。こうして消費者との接点を広げている。その数280社。

[ 23:16:00 - 23:17:02 ] 62秒 詳細
ほけんの窓口も伊藤忠の子会社の一つで客の相談に応じて各保険会社の商品を仲介してくれるビジネスだが、この客の声こそがマーケットイン戦略の鍵となる。最近は保険だけでなく資産運用の相談が増えているという。こうしたニーズに答えようとNISAなどの金融商品を検討している。

[ 23:17:02 - 23:21:30 ] 268秒 詳細
再び伊藤忠商事本社へ。毎朝この時間に出社するという伊藤忠商事の社長の石井敬太は元ラガーマンで、高校受験には花園にも出場しその経験が今につながっている。仕事の現場で起きた反政府デモや大洪水などのピンチをラガーマンスピリッツで乗り越えてきたという。伊藤忠が推し進めるマーケットイン戦略について石井は経済を消費者側から見るというもので高度経済成長時代はメーカーが作るものを売り歩くのが仕事だったという。ものを作れば売れる時代と今は違い消費者がモノを選ぶ時代になったと答えた。

[ 23:21:30 - 23:24:20 ] 170秒 詳細
今年1月4日に伊藤忠の本社に商社マンが集結していた。課長以上の社員300人の前に石井が登壇し、事あるごとにこうした商人の精神を伝えている。創業者の伊藤忠兵衛は近江商人だった。1858年に麻の布の行商を開始し伊藤忠の歴史がスタートした。忠兵衛が残した有名な言葉は「商売銅の尊さは売り買い何れをも益し世の不足をうずめ御仏の心にかなうもの」。この言葉から売り手良し買い手良し世間良しという三方よしが生まれたという。戦後は繊維だけにとどまらず航空機や自動車、石油などの部門を積極的に伸ばした。伊藤忠は5大商社の一つになりそのポジションを固めた。しかし、バブル崩壊でつまづき、多額の負債を抱え経営破綻も囁かれる状況になった。一方で、石井は1983年に入社し化学品部門に配属した。赤字部署の立て直しなどで実績を揚げると2010年には伊藤忠のタイ外車の社長に。しかしとんでもない事態が待っていた。

[ 23:25:50 - 23:31:33 ] 343秒 詳細
伊藤忠商事の現社長の石井は2010年にタイに就任した。その直後にタイので反政府デモが勃発。軍が武力での鎮圧を行い一体には厳戒令がしかれた。騒乱の最中で石井は軍と直接交渉し会社からパソコンや資料を持ち出しホテルに拠点を置いた。しかし苦難は続き翌年には大規模な洪水が発生し被害は数ヶ月にも及び、多くの日本企業が痛手を負った。伊藤忠の現地社員の自宅も水に浸かったが、石井は自宅を被災した社員にアパートを用意した。安全を確保しながら仕事を続けた。石井の行動の根底にはラグビーの経験がある。高校時代全国大会の花園に出場するほど打ち込んだ。ポジションは相手が攻撃をしてきた時に真っ先にタックルを仕掛けるフランカー。仕事でも現場の最前線で体を張り、伊藤忠タイ会社の利益を5倍にした。伊藤忠は2010年以降に当時の社長の岡藤の元で躍進しその戦略こそマーケットイン。その会長となった岡藤から根っからの商人と評された石井。2021年に社長を引き継いだ。石井はタイでの反政府で戒厳令が敷かれていた際に何をしていたか？については着任して一週間後に突然ドーンと爆破が起きたという。オフィスはその戒厳令の中にあったので仕事に必要な資料やパソコンを持ち出したという。他の場所では普通に仕事が出来ていたので戒厳令がでたとしてここだけを止めるわけにはいかなかったという。また翌年には大洪水は発生したが石井はバンコクは埋まっていないが従業員は郊外に住んでいたので家が浸水し出社が出来ない状態になったという。アパートを借りることで本人や家族も避難してもらい事なきを得たという。また利益を5倍に伸ばせた理由には一体となってチームワークで勝つというのが体に染み付いていたからだという。

[ 23:31:33 - 23:32:42 ] 69秒 詳細
伊藤忠の子会社のファミリーマートではレジの上に大型モニターを置く店舗が増えている。ファミリーマートのオリジナル動画を流し、その平均接客時間は27秒でその時間もお客をお楽しませる。その新作動画の撮影スタジオへ。

[ 23:34:42 - 23:36:05 ] 83秒 詳細
ファミリーマートで流す新作の動画の撮影へ。お笑い芸にのZAZYが27秒ぴったりのネタをとるという。こうして作られた動画の合間には商品のCMも行い新たなビジネスチャンスも見出した。この動画ビジネスを立ち上げたのは伊藤忠から出向している松岡。

[ 23:36:05 - 23:38:03 ] 118秒 詳細
マーケットイン戦略を評価する伊藤忠。それを後押しするのはデジタル事業でファミリーマートではあるものを導入しようとしている。店長にみてもらったのはレイチェルというファミマと伊藤忠が共同開発した人型AIアシスタント。店長が求めるデータを瞬時に表示してくれ、天気や気温と販売数が分かるデータを表示してくれる。前日のデータだけでなく前年からどれだけ伸びたかも教えてくれる。翌日寒くなると予報が出た場合には温かい麺の発注を増やすアドバイスも。AIが学習し業務を手助けしてくれる。

[ 23:38:03 - 23:41:32 ] 209秒 詳細
伊藤忠のデジタル事業は食品関連も進化を遂げる。消費者の味の好みを収集できるデータベースのフーデータを開発。20代が好むカレーの味を分析したが様々なカレー商品の売上を元に分析した。塩味やコクなど細かく分析し、年代別の違いがひと目でわかる。企画したのは塚田。アンケートやSNSの声もデータに反映している。伊藤忠商事はフーデータを食品メーカーなどに販売しすでに活用されている。成果をあげたのはTULLY’S ＆TEA 抹茶がおいしい抹茶ラテ。フーデータを元にライバルよりも抹茶の苦味を強めて売った所大ヒットした。フーデータに石井は年齡や気温、季節、国によって違うものでいろいろな使い方ができるという。消費者側のデータがより必要になってくると答え総合商社なので広い範囲でデータを集めることができるという。

[ 23:41:32 - 23:45:22 ] 230秒 詳細
横浜市に住む西尾さん一家。気になるのは電気代。他にもキッチンはIHで、車は電気自動車と毎月の電気使用量は大変な事になってしまう。電気代の高騰は日本中の悩みの種だが、対策にはSmart Star 3。伊藤忠商事が専門メーカーと共同開発した家庭用蓄電池は屋根の上にある太陽光パネルで貯めた電気をこの蓄電池に貯めて家中で使用が可能に。今災害対策にと導入する家庭も増えている。今この瞬間使っている電力源の割合が分かる。使っている総量は2キロワット。そのうち蓄電池から太陽光、電力会社からの電気や自宅の使用量などがわかる。天気や電気の使用量に応じてAIが安い電路源を選択してくれる。現在この地区電離は5万5000台販売している。今後普及が進めば国全体の電力使用量を抑えることができると電力会社も注目している。石井は日本はエネルギー輸入国で海外に依存していると答え、日本の地形はほとんど山で海岸線も複雑で発電に適していないという。日本のエネルギー自給率を高めるにはどれだけ電気をコントロールして消費できるかでその一つのツールが蓄電池だという。

[ 23:47:22 - 23:49:05 ] 103秒 詳細
村上は今日の総括に高校時代ラグビーの選手だった。2年制で花園に出場、敵は強豪だ。スクラムが潰れた瞬間、対する相手が突っ込んできて、ボールを持った敵が、脇を抜けトライ。ゲームに敗れた。「おれのせいで負けた」配属されたのは化学品部門で、赤字となり目に見えない損失があった。再建で実績を残し、タイの会社の社長に。バンコクで騒乱に直面し、大洪水に見舞われた、それらすべて乗り切った。高校時代、自分の役割を果たせなかった。今度こそボールをつなぐ、売上高約12兆円の社長はいつもそう思っている。とした。

[ 23:49:05 - 23:49:35 ] 30秒 詳細
カンブリア宮殿の番組宣伝。

[ 23:49:55 - 23:50:00 ] 5秒 詳細
この番組はテレ東BIZとParaviで配信中。