番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20221104 > エピソード: 1189668

エピソード情報

放送局 NHK総合大阪
プログラム名 京コトはじめ
エピソード名 「京の暮らしに寄り添う ふだん着の和菓子」
カテゴリ 一般実用
放送時間 2022-11-04 14:05:00 〜 2022-11-04 14:50:00
WireActionデータ更新時刻 2022-11-04 17:10:40

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=10061191]
オープニング [topic=15429199] 詳細
[ 14:05:00 - 14:05:41 ] 41秒 詳細
オープニング映像。

(京コトはじめ) [corner=10061192]
暮らしに寄り添う ふだん着の和菓子 [topic=15429200] 詳細
[ 14:05:41 - 14:08:41 ] 180秒 詳細
今回は東山区の青蓮院門跡から。重要文化財の濱松図襖は江戸時代初期の狩野派の絵師によるものとされる。ゲストは京都在住でスポーツコメンテーターの奥野史子さん。今回のテーマは「京の暮らしに寄り添う ふだん着の和菓子」。京都では普段使いの和菓子がある。江戸時代から親しまれる「志んこ」というお団子などが登場する。
ふだん使いの“おまんやさん” [topic=15429201] 詳細
[ 14:08:41 - 14:10:52 ] 131秒 詳細
京都ではお茶席用の特別なお菓子は上菓子と呼ばれ、普段口にするまんじゅうなどはおまんやさんで求める。客の大半が買い求める豆とあんこがたっぷりはいった餅菓子。店の奥では職人が名物の餅菓子を1日平均3000個作っている。食感のアクセントになるのが赤豌豆。生地に赤豌豆を混ぜるのだが、つきたての餅にまんべんなく行き渡らせるには職人技が必要。
[ 14:10:52 - 14:13:08 ] 136秒 詳細
京都市西京区。創業130年を超える老舗。古くから京都の人たちの暮らしに寄り添ってきたのが、平らに伸ばした生地にこしあんを包み、きなこをまぶしたシンプルな餅菓子。あんを作るときには昔ながらのかまど「おくどさん」を用いる。するとしっとりとしたあんになるという。
[ 14:13:08 - 14:14:52 ] 104秒 詳細
明治30年創業の下京区の店。開店準備が始まると、すぐに行列ができる。お目当てはおはぎ。すべて手作業で1日300個が限度。特にこしあんづくりでは手間がかかる。
“上菓子”と“おまん”/京都で愛される あんこ [topic=15429202] 詳細
[ 14:14:52 - 14:18:47 ] 235秒 詳細
佛教大学教授の八木さんによると、上菓子とおまんは異なるものである。上菓子は平安時代からあるとされれ、貴族や大名などの特別な階級の人達が食べたもの。市民が日常的に食べたのがおまんと呼ばれ、上菓子を売っているのがお菓子屋さん、おまんを売っているお店がおまんやさんと呼ばれた。上菓子を売っているお店は基本的にオーダーメイド。おまんやさんは季節季節のおまんを扱う。
[ 14:18:47 - 14:20:45 ] 118秒 詳細
あんこは京都で古くから愛されてきた。あんこは精進料理にも使われ、甘くないものもあった。あんこはあずきから出来ているが、赤は邪気を払う意味があり、あんこを体に入れることで、悪いものを追い払う狙いがあったと思われる。

中継 京コト+ [corner=10061193]
江戸時代から親しまれる和菓子 [topic=15429203] 詳細
[ 14:20:45 - 14:26:55 ] 370秒 詳細
京都・東山区にあるおまんやさんの工場からの中継。創業は文政2年。200年もの間、京都の人たちに親しまれてきた。店先ではお赤飯、おはぎなどが販売されており、中でも人気なのが「志んこ」である。志んこは米の粉を使ったお団子で、製造工程をみせてもらった。志んこの材料は米粉、砂糖、水のみ。一度蒸したものを手でまんべんなく練っていく。成形は専用の機械で行い、せいろで蒸していく。

(京コトはじめ) [corner=10061194]
和菓子が告げる 季節の移ろい [topic=15429204] 詳細
[ 14:26:55 - 14:28:40 ] 105秒 詳細
ふだん着の和菓子も季節の移ろいを反映する。春、古来京の都の人たちが好んだのが桜。桜餅はふんわりと桜の香りがする。桜は東日本では小麦粉の生地であんをもち、あんを餅で包んだのは京都発症とされる。花見だんごが、京都で食べるようになったのが400年前で、豊臣秀吉が催した花見が最初とされる。
[ 14:28:40 - 14:30:04 ] 84秒 詳細
6月30日に行われる夏越の大祓は茅の輪くぐりを行い、無病息災を祈る。この時食べるのが水無月で、ういろうの生地を氷室の氷に見立て、小豆を乗せた。9月、中秋の名月に欠かせないのが月見だんご。京都ではあんこを巻き付けた月見だんごがよく見られる。
四季の訪れを告げる [topic=15429205] 詳細
[ 14:30:04 - 14:35:32 ] 328秒 詳細
京都は季節ごとに和菓子が多いが、宮中・御所の年中行事が民間に降りてきて、神社などが行事やお祭りを行う度に、様々な種類が作られるようになったとされる。京都には水無月、葵祭の申餅など、様々な季節の和菓子がある。
11月の行事と和菓子 [topic=15429206] 詳細
[ 14:35:32 - 14:37:23 ] 111秒 詳細
上京区の護王神社では11月1日に亥子祭が行われる。天皇自らが餅をつき、臣下とともに食して無病息災を祈願したとする平安時代の儀式を再現するもの。参列者とともに御所に出向き、餅を奉納する。行列が戻ると亥子餅作りが始まる。材料はもち米に花梨の実、落花生、黒砂糖、ごまを加えて作られ、その場で振る舞われる。
[ 14:37:23 - 14:40:04 ] 161秒 詳細
上京区にある妙音弁財天では、11月に秋の実りに感謝し、厄除けを祈るお火焚きが行われる。お火焚きの供え物にはみかん、お火焚きまんじゅう、柚子おこしの3つを揃える。お火焚きまんじゅうには火炎宝珠の焼印が押され、この時期のおまんやさんの店先にも並ぶ。お火焚きは火に関わる仕事に従事する人の間でも行われる。このときこんがり焼けたみかんを食べると風邪を引かず、無病息災で過ごせると言われる。
[ 14:40:04 - 14:41:45 ] 101秒 詳細
柚子おこしもこの時期だけ作られる和菓子で、五穀の象徴とされてきた。中京区にある、大正元年創業の和菓子店。総祖父の代から柚子おこしを作っている。おこしは水飴と砂糖を混ぜたものに蒸した米、柚子の皮をからめて作る。11月の和菓子には、実りの秋を迎えることが出来た感謝の念が込められている。
亥の月の「亥子餅」/「お火焚き」の和菓子 [topic=15429207] 詳細
[ 14:41:45 - 14:44:00 ] 135秒 詳細
亥子餅は平安時代にはあったとされ、源氏物語にもその名が出てくる。亥子とは旧暦で10月を指す。亥とは猪のことだが、子供をたくさん生むので子孫繁栄の意味合いもある。
[ 14:44:00 - 14:48:39 ] 279秒 詳細
お火焚きは京都特有の行事で、江戸時代には大きな神社でやる火祭りは新嘗祭とされた。お火焚きがは冬至の時期に行われるが、太陽のエネルギーが最も衰える時期であり、何らかの形でエネルギーを補充する必要があったとされる。お火焚きにまんじゅうや柚子おこしを食べるのは、やってくる神へのお供えであった。また火炎宝珠の焼印は火除の意味もあるとされる。
[ 14:48:39 - 14:49:49 ] 70秒 詳細
京都の人たちにとってもふだん着の和菓子について聞かれると、八木教授は「先人たちの季節への想いと祈りが込められたもの」と書いた。また奥野史子は「何気なく頂いている季節のお菓子に意味があると感じた。お供え物のお下がりを頂いているのが刺さった。」などとコメント。