番組詳細

[ 17:30:00 - 17:30:08 ] 8秒 詳細
オープニング映像。

[ 17:30:08 - 17:30:43 ] 35秒 詳細
オープニングの挨拶。今日のニュースのラインナップを紹介。

[ 17:30:43 - 17:31:48 ] 65秒 詳細
今日は全国的に30℃以上の真夏日となり、新潟県では35℃以上の猛暑日になるなど梅雨入り前の季節外れの暑さを記録した。今日はフェーン現象の影響で日本海側を中心に気温が上がり、新潟県内では新潟市や長岡市などで35℃以上の猛暑日となった。全国的にも暑くなり、174地点で今年最高の気温を観測。また福井県内でも6月の観測史上1位を更新する暑さとなった地点もあり、梅雨入り前の季節外れの気温となった。一方あす関東では日中に晴れ間が出て再び気温が上がり、蒸し暑くなる見込みで、こまめな水分補給をするなど熱中症への注意が必要。

[ 17:31:48 - 17:33:02 ] 74秒 詳細
北海道旭川市で女子高校生が橋から落とされて殺害された事件。内田梨瑚容疑者と19歳の女は4月19日高校生の女子生徒を旭川市郊外の橋から落として川に落として殺害した疑いが持たれている。捜査関係者によると、容疑者は調べに対し「現場は防犯カメラがなく人目につかない場所だと知っていた」などと話しているという。容疑者はSNS上のトラブルを巡り、殺害前日の夜に女子生徒を呼び出し、19歳の女らとともに女子生徒を約4時間にわたり車に監禁し、現場に向かう途中で暴行したとみられている。更に事件のあと、容疑者は「高校生に謝らせた、その後、高校生は帰っていった」という趣旨のメッセージを複数の友人に送っていて、警察は隠蔽を図った可能性もあるとみて調べている。

[ 17:33:02 - 17:34:41 ] 99秒 詳細
イタリアで開かれているG7サミット（主要7か国首脳会議）は14日、ウクライナに対する支援の継続やロシアを支援する中国への懸念などを盛り込んだ首脳声明を採択した。首脳声明では「ウクライナへの揺るぎない支援を再確認し凍結したロシアの資産を活用して年末までに500億ドル、約7兆8000億円を提供する方針」を表明。中東情勢では、パレスチナ自治区ガザでの停戦や人質の解放を巡る合意案を支持することで一致した。中国については、軍民両用の資材をロシアに移転しないよう求めたほか、中国のメーカーが政府から多額の補助金を受けて電気自動車のバッテリーなどを過剰に生産している問題にも懸念を表明。サミット2日目には、ローマ教皇・フランシスコが協議に加わり、AI（人工知能）の兵器への利用に懸念を示すとともに規制の強化を訴える場面もあった。フランシスコは「人工知能は相反するテーマ。その可能性に興奮させられる一方で、もたらす結果に恐怖を覚えることもある」と述べた。G7での討議を終えた岸田総理大臣は、15日からスイスで開かれる「ウクライナ平和サミット」に出席する。

[ 17:34:41 - 17:36:58 ] 137秒 詳細
78歳の誕生日を迎えた米国・トランプ前大統領が81歳のバイデン大統領を痛烈に批判。バースデーパーティーには熱狂的な支持者たちが詰めかけた。慎重に運び込まれる巨大なケーキ。飾りつけられたのは、おなじみの帽子。米国・フロリダで開かれた78歳のバースデーパーティー。5000枚のチケットは完売。会場は異様な熱気に包まれた。大統領経験者として初めて刑事裁判で有罪評決を受けたばかりだが、大統領選に向けた意欲は衰えていないよう。トランプ前大統領は「悲しいことに私たちの国は、無能なリーダーによって破壊されている」と述べたうえで、「大統領は全員、認知テストを受けるべきだ」と81歳のバイデン大統領を挑発した。一方、バイデン大統領は「誕生日おめでとうドナルド、年寄りから年寄りへ、年齢はただの数字だ」とSNSに投稿。前例のない高齢者対決となる大統領選挙。どちらが気力と体力をアピールできるのか、勝敗を左右するカギとなる可能性もある。

[ 17:36:58 - 17:37:48 ] 50秒 詳細
がんと診断された英国・ウィリアム皇太子の妻・キャサリン妃が、約半年ぶりに公務に復帰することが発表された。英国王室は14日、キャサリン妃が15日にチャールズ国王の誕生日を祝う行事に出席すると発表。キャサリン妃が公務を行うのは去年12月以来で、馬車でのパレードのあとバッキンガム宮殿のバルコニーから姿を見せる予定。キャサリン妃は3月にがんを公表したが、詳しい病状は明らかにしていない。コメントでは体調について「少しずつよくなっているが、良い日もあれば悪い日もある」としていて、数か月間は治療を続ける。

[ 17:37:48 - 17:38:40 ] 52秒 詳細
警察によると、住所職業不詳の45歳の男は午前2時過ぎ、東大阪市の国道で職務質問をしようとした警察官に対して、車で幅寄せや急発進を繰り返したとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。この際、警察官が「止まれ、撃つぞ」などと警告。更に車で逃走しようとしたため、拳銃1発を発砲した。男は左腕を骨折したが、命に別状はない。警察は男と一緒にいた25歳の女を覚醒剤使用の疑いがで緊急逮捕した。大阪府警は「拳銃の使用は適正だった」としている。

[ 17:38:40 - 17:39:25 ] 45秒 詳細
きのう夜、川崎市宮前区で、乗用車がバイクに追突し、バイクを運転していた川崎市の会社役員の男性が死亡した。警察によると、路上に車が停止していて運転手が寝込んでいると通報があり、警察官が運転手に声をかけたところ、車が急発進してバイクに追突したという。警察は、自称、東京・大田区の無職の容疑者を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕した。容疑者の呼気からはアルコールが検出されていて、警察は容疑を過失運転致死と酒気帯び運転に切り替え調べを進めている。

[ 17:39:25 - 17:40:10 ] 45秒 詳細
今日午前4時15分ごろ、熊本市中央区の県道で、知人と歩道を歩いていた女性が前から来た軽乗用車と信号機の柱に挟まれて死亡した。警察は、この車を運転していた熊本市中央区の無職の容疑者の呼気から基準値を超えるアルコール分を検出したことから、酒気帯び運転と過失運転致死の容疑で現行犯逮捕した。

[ 17:40:10 - 17:41:25 ] 75秒 詳細
今年の夏休み、中国では日本への旅行が人気となっている。更なる訪日客呼び込みのため、中国・北京で日本のPRが行われた。北京ではさまざまな国への観光ツアーを案内する博覧会が開かれている。中国最大級の旅行予約サイトによると、今年7月〜8月の海外旅行の予約は去年の2倍近くで、日本はマレーシアなどと並んで人気の渡航先の1つ。ただ中国からの訪日客はコロナ前の水準にまでは回復しておらず、日本政府は更なる観光客を呼び込むため、北京でPRを行った。金杉憲治駐中国大使は「日本に足を運んでもらい、さまざまな体験を通じて日本に対する理解をいっそう深めてもらうことを期待している」と述べた。今年は有名大学巡りなど子供の学びをテーマにしたツアーの人気が高まりつつある。

[ 17:41:25 - 17:42:33 ] 68秒 詳細
ドジャース・大谷翔平選手は8試合ぶりとなるマルチヒットを放つ活躍を見せた。ドジャース4−3ロイヤルズ。

[ 17:44:03 - 17:44:56 ] 53秒 詳細
きょう未明、千葉・君津市で乗用車がフェンスなどに衝突し、車に乗っていた男女2人が死亡した。きょう午前2時半ごろ、君津市坂田で、近くの会社の従業員から「大きな音を聞いて外を見たら、大破した車が車線を塞いでいた」と110番通報。警察によると、普通乗用車が道路左側にある会社の敷地入り口の門に激突し、車に乗っていた男女2人が意識不明の状態で病院に運ばれたが、その後死亡した。女性は20代くらい、男性は30代後半。警察が身元の特定を進めている。車の前の部分が大破していて警察は運転を誤って突っ込んだ可能性があるとみて調べている。

[ 17:44:56 - 17:45:30 ] 34秒 詳細
きょう午後0時20分ごろ、東京・大田区・首都高湾岸線東海JCT付近で乗用車やトレーラーなど計6台が絡む事故があった。トレーラーが乗用車に追突したはずみで、前を走っていた車にぶつかったという。この事故で、男女計7人がけがをした。警視庁はトレーラーを運転していた40代の男を過失運転傷害の疑いで逮捕し、事故の詳しい状況を調べている。

[ 17:45:30 - 17:46:47 ] 77秒 詳細
全国の天気予報を伝えた。

[ 17:46:47 - 17:47:03 ] 16秒 詳細
前幹部の内部告発 揺れる鹿児島県警

[ 17:48:19 - 17:50:34 ] 135秒 詳細
「鹿児島県警トップの本部長が警察官による犯罪を隠蔽した」との元幹部による内部告発が波紋を広げている。十分な説明を行わない鹿児島県警。内部で一体、何が起きていたのか。これまで報道陣の取材に詳細な説明を避けてきた鹿児島県警のトップ・野川明輝本部長が今週、鹿児島県議会に出席し、「県民に多大な不安を与えたことを深くお詫び申し上げる」と述べた。4月以降、2人の警察関係者が情報漏えいの疑いで逮捕された。そのうちの1人、元巡査長が保釈後にJNNの取材に応じ、「逮捕容疑は間違いはない。それについても裁判の中で申し上げることになると思う」と語った。鹿児島県警に激震が走ったのは、前生活安全部長による内部告発。

[ 17:52:04 - 17:58:38 ] 394秒 詳細
日本警察の父と呼ばれる川路利良大警視の銅像が建っているのは生まれ故郷鹿児島県警察本部前。鹿児島県警が大きく揺れている。きっかけは、鹿児島県警・前生活安全部長が警察官による盗撮事件が隠蔽されていたと告発したこと。先週行われた裁判所の刑事手続きの場で「事件の隠蔽を指示したのは県警トップである野川明輝県警本部長だ」と証言。前部長は「枕崎のトイレでの盗撮事件が発生。枕崎署の署員が容疑者と聞いた。野川本部長は“最後のチャンスをやろう”“泳がせよう”と言って本部長指揮の印鑑を押さなかった。隠蔽しようとする姿にがく然とし、失望した」と述べた。前部長は捜査情報を漏えいした国家公務員法（守秘義務）違反の容疑で逮捕されていた。野川本部長は、東大卒、警察庁採用のキャリア。一方、前部長は地元採用のノンキャリア。同じノンキャリアの県警OBが番組の取材に応じ、「圧倒的な力を持つキャリアをたたき上げのノンキャリアが告発するのはやむにやまれぬ事情があったのではないか」と推測。鹿児島県警・野川明輝本部長は警察官による盗撮事件を隠蔽しようとした疑惑について全面的に否定し、「事件認知時に前生活安全部長が私のところに来た事実もない」と述べた。食い違う鹿児島県警・前生活安全部長と野川本部長の主張。どちらが正しいのか。時系列で振り返る。盗撮事件が本部長まで報告されるのは異例。犯人が警察官であると疑われていたから。しかし3か月たっても逮捕に至らないことから、前部長は県警を告発する覚悟を決めたという。前部長の刑事手続き中の証言。前部長は捜査資料や告発文書などを警察の不祥事を取材してきた北海道のジャーナリスト・小笠原淳氏に郵送。しかし差出人が不明であり、遠く離れた鹿児島の事件であることから取材が難しいと判断。この資料を福岡のウェブサイトにメールで送信。このサイトは、鹿児島県警の強制性交事件を巡る捜査について批判的な記事を多数掲載。その数日後、鹿児島県警は異例の行動に出る。ウェブサイトの関係先に対し別の漏えい事件に関与した疑いで家宅捜索を実施。その結果、鹿児島県警は前部長の告発文のデータを発見。その後、本田前部長を情報漏えいの疑いで逮捕した。小笠原氏は「期待に応えられなくて申し訳ないなと」と語った。

[ 17:58:38 - 18:02:49 ] 251秒 詳細
鹿児島県警・前生活安全部長の逮捕後、ジャーナリスト・小笠原淳氏には鹿児島県警の警察官から「内部告発の文書を提供してほしい」という依頼があった。そのときの電話の音声が記録されていた。小笠原氏は情報源を秘匿するため鹿児島県警の要請には応じなかった。盗撮事件は新たな展開を見せる。鹿児島県警・野川明輝本部長が事件の報告を受けてから5か月後、枕崎警察署の鳥越勇貴巡査部長が逮捕された。起訴状によると去年3月〜12月の約10か月の間に12回にわたり同じ女性に対して盗撮などを行っていた。前部長は自らの内部告発によって捜査が動いたと主張（刑事手続き中の証言）。前部長は県警がウェブサイトへの家宅捜索で自分の告発文の存在を知り、警察官による盗撮事件について「隠蔽」から「摘発」に方針転換したという。ウェブサイト側は「この家宅捜索で県警が適切に令状を示さなかった」などと訴えている。逮捕まで5か月もかかったことについて鹿児島県議会でも疑問の声が上がった。5時間にも及ぶ県議会でも納得のいく説明はなかった。

[ 18:02:49 - 18:07:19 ] 270秒 詳細
鹿児島県警の一連の対応に厳しい目が向けられている。鹿児島県ではかつて警察組織の内部告発によって冤罪の事実が明るみに出たこともあった。ビジネスホテルを経営する男性は、21年前、鹿児島県議選を巡る選挙違反事件、いわゆる「志布志事件」で有権者に現金を配ったとして逮捕された。警察は、買収があったとして、当選した県議や住民ら15人を逮捕した。しかし4年近くに及ぶ刑事裁判では起訴された全員の無罪が言い渡された。冤罪であることが明らかになった要因は、捜査に携わっていた現職警察官らの内部告発。鹿児島県警がでっち上げたストーリーは、この選挙で総額191万円に上る現金買収が行われたというもの。しかし当時、JNNに内部告発をした捜査員は「早い段階で事件はなかったと認識していた」などと明かした。志布志事件の弁護団の1人、野平康博弁護士は、鹿児島県警の体質について「先輩たちの様子を見て、声を上げにくいのではないか。捜査がまだまだ適正に行われていない」と語った。志布志事件の被害者の1人、男性もあらかじめ準備されたストーリーに合うよう執ように自白を迫られたという。男性は「調べの中でお茶も水も飲ませない。警部補が目の前でお茶と水を飲む」と語った。自宅の庭には事件の裁判が続く中で建てた石碑がある。真実の重みを訴えた。鹿児島県警は変わるか？について、男性は「変わらないのでは」と語った。

[ 18:09:19 - 18:12:13 ] 174秒 詳細
内部告発が次々と明らかにした鹿児島県警の疑惑。警察組織に詳しい東京都市大学メディア情報学部・高田昌幸教授は「直感的に思ったのは“氷山の一角”。似たような事案は全国のいたるところにあって、表面化しないで眠っているんだろうなと」と話す。高田教授は、「北海道新聞」の元記者。2003年に発覚した北海道警の裏金事件を取材。組織ぐるみで領収書を偽造し、不正に得た金を幹部らが流用していた実態を明らかにした。当時の北海道警でも内部告発の動きを警戒していたという。自浄能力のなさについて、高田教授は「強大なピラミッド組織で、しかも上意下達で、上野命令は絶対」と語った。自浄能力が働かない警察組織。鹿児島県警は、内部告発を隠蔽しようとしていたのではないか。高田教授は「今回の問題の特殊性は、強制捜査によって内部告発者を割り出した。県警が。“こいつが内部告発者だったんだ”“逮捕しちゃえ”って前代未聞。自由と民主主義を重んじる国でこんなことはないと思う」と述べた。

[ 18:12:13 - 18:14:25 ] 132秒 詳細
警察官によるいくつもの事件や不祥事が、ほぼ同時に起きているので非常に複雑になっているが、警察官の盗撮事件の捜査過程に隠蔽があったかどうかというのが最大の問題。本来、警察は身内である警察官の犯罪には特に厳しく対処しなければいけないのに、逆に県警トップの本部長が隠蔽を指示したと内部告発した前部長が主張。これは警察への信頼を根底から崩す深刻な告発、速やかに説明責任を果たしてもらいたい。志布志事件の被害者の男性に話を聞いたが、今も警察に怒りがあると話していた。約20年がたった今も鹿児島県警からの謝罪はないという。今回の疑惑も含めて、あきれや諦めのような雰囲気を感じた。街で話を聞いても信頼できるはずの警察が信頼できない、一体どうしたらいいんだと困惑する人もいて、異常な事態だと感じた。警察官には逮捕権、武器の使用権など他の行政組織にはない強力な権限が与えられている。警察は並外れたパワーを持つ強大な組織であることを改めて認識する必要がある。警察は透明性の確保に努めなければならない。警察幹部はそのことを忘れているかのように見える。これは極めて危険なこと。特にネットメディアに関する鹿児島県警の強制捜査は厳しく検証する必要がある。

[ 18:14:25 - 18:19:34 ] 309秒 詳細
九州の北西部に位置する内海有明海。27年前に海の一角を閉めきった公共事業がこの海を変えた。今なお悪化し続ける海の状況と長きにわたる国との闘い。苦悩する漁業者たちを追った。九州の北西部に位置する内海・有明海。2月〜3月にかけて、名物有明のりの収穫が最盛期を迎えるが佐賀県西側の漁場では、ここ数年深刻な状況が続いている。赤潮の発生により、栄養が不足しなかなか、のりが伸びない。色落ちもあり、アカグサレ病という病気も出た。佐賀・鹿島市のノリ漁師・中村和也さんは「不安どころか、もう廃業したいと思う。海が良くなる見込みがない。魚も貝もとれない。“死の海”に近づいている」と語った。干潮と満潮の差は最大6mにもなる。日本の干潟の約4割を占める広大な干潟に支えられ有明海はかつて「宝の海」と呼ばれていた。宝の海の象徴だった高級二枚貝タイラギ。元タイラギ漁師・平方宣清さんは「2時間で100kgとかとれた。その当時、キロ当たり2000ぐらい、多分20万ぐらい」と語った。持ち上がった国営諫早湾干拓事業、通称諫干。2530億円をかけ、有明海の一部である諫早湾の奥を潮受け堤防で閉め切り、農地を造成するという巨大公共事業。最初は食料不足を解消するための米の増産がその主な目的だった。時代は変わり、米余りで減反政策がとられるようになっても事業計画は中止されなかった。目的を変えながら生き残り、最終的に防災と農地の確保をその目的として強行される。1997年には諫早湾の奥が鉄板で閉め切られる。その様子は「ギロチン」と呼ばれた。ギロチンが落ちた直後から有明海に異変。タイラギをはじめ、多くの貝類が有明海から姿を消し、名物ののりは歴史的な大凶作となった。いま佐賀・太良町の漁師・平方宣清さんの収入はタイラギがとれたころと比べて2割程度にまで落ち込んでいる。とれなくなったのは貝類だけではない。平方さんは「海底の状況が一段と悪化している。エサが無い。蟹とか、魚も少ないのでは」と語った。

[ 18:19:34 - 18:23:50 ] 256秒 詳細
「有明海の異変は、諫干のせいだ」。漁業者たちは国に潮受け堤防の門を開けて調査をするよう求め、裁判にも訴えた。一方、国は「干拓事業は海の異変とは因果関係がない」と主張し、徹底抗戦する。2010年、福岡高裁で開門調査を命じる判決が出されると、諫干に否定的だった当時の民主党政権は上告せず、これが確定。すると今度は、農業に悪影響が出るとして、干拓地の営農者が国を相手に「門を開けないことを求める」裁判を起こす。2017年、長崎地裁が開門の差し止めを認める判決を出すと諫干を推進してきた自民党政権は控訴せず、これが1審で確定。これ以降、国は門を開けないという姿勢を明確にした。諫干を巡っては、更にいくつもの裁判が起こされ、泥沼の裁判闘争が繰り広げられる。佐賀・太良町の漁師・平方宣清さんは「本当に厳しい状況」と語った。2023年3月、最高裁が国の主張どおりに「開門は不要」という姿勢を示すと、これが司法の統一判断であるという空気が広がる。野村哲郎農林水産大臣（当時）は「訴訟だけはやめてもらいたい。国の支援でなんとか再生してもらいたい」と語った。漁業者側は到底納得できない。漁業者側番誤断・堀良一弁護士は「司法は行政に対するチェック機能をもたなければいけない。行政が確定判決に従わない。日本の憲政史上初めての事態」、佐賀・太良町のノリ漁師・大鋸武浩さんは「訴訟を乱立させたのは農林水産省でしょう。開門調査をしなくても漁獲高が上がっていればいいが、全然上がっていない」と述べた。有明海は、なぜ豊かだったのか、なぜ豊かではなくなったのか。

[ 18:26:06 - 18:29:47 ] 221秒 詳細
佐賀県で最も諫早湾に近い太良町の漁場。ノリ漁師・大鋸武浩さんは「諫早干拓の影響が大きいことを確信している」と語った。これまで30年間、ノリの養殖を続けていたが、ついにこの冬、ノリを諦め廃業した。大鋸さんは「佐賀県西部地区、10年後、15年後もういなくなるのでは。ノリ業者が。それくらい海の状況が悪化している」と語った。有明海に起きた異変。諫早湾の閉めきりから四半世紀が過ぎ、海の研究者たちによってその理由が明らかにされてきた。海の栄養分となる窒素やリンは、川からもたらされる。有明海では九州一の大河・筑後川がその主な供給源となる。有明海の奥には、かつて反時計回りの強い潮の流れがあり、筑後川からの栄養分をほどよくかき混ぜ分散させていた。有明海の潮流を調査・熊本県立大学・堤裕昭学長が、「反時計回がなぜ起きるのか」について説明し、「諫早湾の干拓事業は致命的な影響を与えた」と述べた。諫早湾を閉めたことによる潮流の変化が筑後川の栄養分を停滞させプランクトンの異常増殖・赤潮を引き起こし海の栄養分を奪う。大量のプランクトンは、やがて海底に沈むが特に水温の高い夏は、その死骸が分解される際、大量の酸素を消費し海底は酸素不足になる。酸素不足の海底では、生物は生きられない。貝など海底に住む生き物は魚介類の餌となるため、更に多くの海の生き物が影響を受ける。

[ 18:29:47 - 18:32:33 ] 166秒 詳細
諫干の影響は潮流の変化にとどまらない。潮受け堤防によってできた広大な調整池。この池には一級河川・本明川の水が絶えず流れ込んでいる。そのため、閉め切ることはできず、頻繁に門を開けて池から海へ、排水のみを行っている。調整池の水は当初、干拓地の農業に使う予定だったが、水質が悪く、ほとんど使われていない。ため込むことで水質が悪化した真水が、年間5億トンも有明海に一方的に垂れ流されている。長年、調整池を調査する生物学者・高橋徹さんは「門を開け続けて双方向の流れを作り調整池に海水が入れば海への悪影響は大きく軽減される。開門すればよくなることは明白。裁判の中で自然科学の話がどっかに飛んでいっているように感じる」と語った。長年、有明海のノリを研究してきた佐賀大学・川村嘉応招聘教授は近年、顕著になった気候変動が有明海の悪化に拍車をかけていると感じている。川村招聘教授は「去年、今年と渇水。雨の量が足らない。筑後川の流量が減って栄養塩不足になる。開けて調査をした方がいい。最近は、地球温暖化とか、そういうこともかなり影響してきているので検証はするなら早い方がいい」と語った。

[ 18:32:33 - 18:36:26 ] 233秒 詳細
なぜ国は開門調査を拒むのか。かつて国は開けない理由として、防災機能への悪影響や農地の塩害などを挙げていた。改めて農林水産省に取材を試みると文書で回答を得た。この中で「2010年の開門を命じる確定判決に従うべく努力をしたが、地元関係者の理解と協力が得られなかった」と地元の反対をその理由に挙げている。諫早湾干拓事業で生まれた広大な農地。干拓地を管理する長崎県農業振興公社が、5年ごとに契約を更新するリース方式で営農者に貸している。干拓地で農業をしていた勝田考政は、諫早湾の干拓地に最初に入植した営農者の1人。門を開けないように営農者が求めた裁判の原告になったが、それは長崎県農業振興公社の要請だったという。勝田さんは「巻き込まれた感じ」と語った。原告になることを条件に入植した干拓地。優良農地という触れ込みだったが実際は違った。この地で農業をするため結果的に2億円近い投資を行ったが、入植して10年目、一方的にリース契約を打ち切られ農地から追い出された。勝田を含め、干拓地で営農が開始された2008年に入植した営農者の4割が既に撤退。国は諫干の防災効果をうたうが、この潮受け堤防は海からの高潮にしか効果がない。

[ 18:36:26 - 18:39:25 ] 179秒 詳細
諫干を公共事業の観点から研究してきた長崎大学・宮入興一名誉教授は「ああいう形で河口に巨大な調整池を設けて、水害対策をやっているところは全国に1つもない。つまり口実。ここでは非常に大きな事実誤認とフェィク情報ではないか。これを絶えず農水省も国も県も垂れ流している。国は、この事業が日本の公共事業史の中でもほとんど“横綱格の失敗事業”。そのことを暴露されたくないと」と語った。最高裁が開門は不要という姿勢を示した2023年3月。当時の野村哲郎農林水産大臣は「“合意”した有明海再生の方策を“協働”として実施していくべき」と述べた。しかし話し合いを求めながら、農水省はそれに「開門をしない」前提でと条件をつけてきた。農林水産省経営体育成基盤整備推進室・渡辺一行室長は「開門は選択肢として考えられない。開門請求権は放棄してもらいたい」と述べた。漁業者の失望は大きい。佐賀・太良町の漁師・平方宣清さんは「海の再生をしようという考えは一向に持っていないのでは」と述べた。

[ 18:41:25 - 18:43:16 ] 111秒 詳細
取材したRKB・里山千恵美記者がスタジオで解説：国はどうして門を開けないことにこだわるのか「本当に疑問。2010年の確定判決によって国の開門義務は依然として存在。漁業者側は門を開け放てと要求しているわけではない。あくまで求めているのは開門による調査。それさえ拒むというのであれば、開けることで国にとって何か不都合な事実が明らかになることを恐れているのではないかと勘ぐりたくもなる」「事業計画が持ち上がった当時、またギロチンが落ちたときでさえ、干潟の重要性であったり、有明海がなぜ豊かであるかということはまだよく分かっていなかった。しかし自然科学の研究者たちによってその理由が明らかになってきている。有明海再生のためには、最新の科学的知見、何よりこの海で生きてきた漁業者たちの経験に基づいた知識や知恵に真摯に耳を傾けることが重要ではないか。もちろん開けることに不安を抱く地元の方や営農者の声も聞くことが大事。前提を置かずに、さまざまな立場の人のいろいろな意見や知恵を持ち寄って皆で解決を持ち出さない限り、地元の方が納得できる解決は望めないのではないか」。

[ 18:43:16 - 18:44:18 ] 62秒 詳細
認証不正問題で来月末まで3車種を生産停止するトヨタ自動車は、部品メーカーに対して代金を前払いするなどの補償を行う方針を明らかにした。トヨタ自動車は国の認証を取得する際に問題があった「ヤリスクロス」などの3車種について、当初今月28日まで生産を停止するとしていたが、国土交通省などによる調査が続いていることから、生産停止を少なくとも来月末まで継続することにしている。こうした中、トヨタは直接取引がある1次仕入れ先の企業で生産停止の影響を受けている約100社のうち、要望のある企業に対して代金を前払いするなどの補償を行う方針を明らかにした。3車種の生産の再開については未定で、取り引き先企業などへの影響が懸念されている。

[ 18:44:18 - 18:44:25 ] 7秒 詳細
女子 今夜セルビア戦

[ 18:46:45 - 18:47:45 ] 60秒 詳細
バレーボールネーションズリーグ。女子日本代表は、セルビア選に向けて練習。日本は世界ランキングによりパリ五輪出場権を獲得。五輪の組み合わせを優位にするため負けられない戦いが続く。セルビアは世界選手権で連覇を達成した強豪。日本が五輪でメダルを獲得するための大きな壁となる。今夜の一戦に向け、日本代表・古賀紗理那キャプテンが「パリ五輪の出場権は取れたが、金メダルを取ったわけでもないし、何か成し遂げたわけではない。成長できるよねっていうプレーを見せられるように頑張りたい」と意気込みを語った。

[ 18:47:45 - 18:48:40 ] 55秒 詳細
日本生命セパ交流戦：広島4−3楽天。楽天は、球団初の交流戦優勝は持ち越しとなった。楽天モバイルパーク宮城、楽天・太田光、小深田大翔、辰巳涼介の映像。

[ 18:48:40 - 18:49:31 ] 51秒 詳細
米国男子ゴルフ全米オープン2日目：1位・Lオーベリ（スウェーデン）、8位・松山英樹、予選通過ライン・清水大成、石川遼。