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佐々木久美は東京・町田にある「カレーハウスCoCo壱番屋」を訪れた。営業担当の太田英司さんが案内してくれる。日本一のカレーチェーン店の人気の秘密は、トッピングの種類が多いこと。トッピングは約40種類で、さらに辛さやライスの量なども選べるため、全12億通りほどの組み合わせがある。その中から、自分だけのカレー(マイカレー)を作ることができる。ボツになったメニューもある。2001年には期間限定で「夏のフルーツカレー」が販売されたが、全く売れなかった。フルーツの甘さとカレーの辛さがマッチして美味しかったが、味の想像がつかないのかお客さんには受け入れられなかった。また、CoCo壱番屋ではお客さんが居心地良く過ごせるよう、接客を特に大事にしている。「接客コンテスト」を開催するなどしてその技術を切磋琢磨している。佐々木はCoCo壱番屋流の接客を学ばせてもらえることになった。まずは佐々木が接客を行った。言葉遣いは丁寧で良かった、お客さんがメニューを閉じたり顔を上げたタイミングで注文を聞く「気働き」という接客を行えていたら完璧だった、などと評価された。さらに太田さんは、「ニコ・キビ・ハキ」(ニコニコ・キビキビ・ハキハキ)をモットーに接客していること、水を出す時音を立てないことなど、CoCo壱番屋の接客のこだわりを教えてくれた。 |