パラグラフテキスト |
5年前、西日本豪雨が起きた岡山県内では川の氾濫や土砂災害が多発し、災害関連死も含め95人が死亡。建物への被害は1万6000棟あまりに上った。仮説団地・みなし仮説にピーク時は計3415世帯が入居していたが、自宅の再建などが進んだ結果、仮説団地は去年9月までになくなり、みなし仮説もきのうまでになくなった。また、岡山県の河川の約800か所で堤防が決壊するなどしたが、復旧工事はすべて完了した。市が防災無線の代わりに導入を進めているのが緊急告知FMラジオ。普及を進めるため、先月から購入日の8割を補助し、1台2000円で購入できるようにした。兵庫・加古川市では新たに導入した情報伝達が住民の素早い避難に繋がっている。加古川市で導入されたテレビ放送の電波を利用した受信機は、去年全国の自治体で初めて実用化した。去年9月、大型台風が近づいていたときに活用され、市が手応えたを感じたという。中村功教授は、避難情報は危険な場所にいるすべての人に伝わる必要があるとし、戸別受信機はしっかり伝える手段として有効だと指摘する。ただし、受信機がなく情報を受取ることができない観光客などにどう情報を伝えるかは課題。 |