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2040年の首都高地下化に合わせて再開発が行われている日本橋エリア。国の重要文化財の日本橋が作られたのは1911年。初めてこの場所に橋がかけられたのは1603年徳川家康が江戸に幕府を開いたとき。家康が水路の整備をし日本橋は五街道の起点にもなり物流ターミナルとして発展。魚河岸が江戸の台所として賑わった。4月18日、現場はいつも以上の緊張感に包まれていた。今回の最難関は傾斜のついている第2区間。日本橋川に浮かぶ巨大な台船に橋桁をおろしていくという。水上解体は珍しい。難関ポイント2「台船を使って解体せよ」。長さ30m、重さ30tの橋桁の両端を切断しまるごと台船へ降下させる。総勢30人の作業員たちが一丸となって挑む。ジャッキの動きに連動して鋼棒が降りていく作業を左右で同時に行うことで同じ長さだけ橋桁を降下させる。1時間で3分の1が終了。1.5mの傾斜がある橋桁をそのまま台船に乗せるとバランスを崩すため作業員がメジャーで左右の傾きを確認し片方のジャッキだけを下げて水平にする。しかし隠れた難関は潮の満ち引きで水位が変化することだった。着地の瞬間に頼りになるのは作業員たちの技術とチームワーク。開始から2時間半いよいよクライマックス。水上解体の超絶ミッションは大成功した。橋桁は箱桁タイプで中は空洞になって中に入ることができた。翌日2本目の橋桁が降下された。伊野尾は川の上の首都高を解体するときに斬新なアイデアでするのが解体って面白いなと思ったと話した。田中はプロ根性に職人さんのかっこよさを見ましたと話した。 |