パラグラフテキスト |
北海道・蘭越町にある地熱発電の掘削現場で先月29日から蒸気が噴出している問題。掘削作業中の企業が初の住民説明会を開いた。しかし、住民からは批判の声が相次ぎ説明会は紛糾。蒸気噴出の現場では弁当配達に訪れた女性が硫化水素中毒と診断され入院する事態となっている。しかし、企業側は噴出の翌日に事実把握するも昨日まで公表せず。さらに敷地内では当初から体に有害な硫化水素が検出されていたことなど公表の遅れに住民の間では不信感が広がっている。担当者は「現場をどう鎮圧するかの対応に忙殺され住民に状況を説明する場を持てなかった」と説明。被害は農業にも。近くを流れる川は噴出した「石英」の影響で白く濁り、企業側によると一部で農業用水の基準値の約2倍のヒ素が検出されているという。昨日の説明会に参加した農家・日比野さん。日比野さんの農地には消防車で水が運搬されていた。地元の土地改良区は川の水を農業に使うことについて注意を呼びかけていて用水路があっても水を使用することができない。日比野さんは「給水活動が続けてもらえるのか不安な要素。できないとなった場合どういう措置が取られるのか」と話した。企業側は農家に被害があった場合に補償する方針などを示している。 |