| パラグラフテキスト |
今月2日午後3時頃、北海道・札幌のホテルで頭部のない男性の遺体が発見された。寝室に目立った血痕はなく、浴室で殺害されたものとみられている。また、頭部や服などの所持品は全て持ち去ったとみられている。遺体は、北海道・恵庭市の会社員の浦仁志さん（62）であることがわかっている。特定に至った身体的特徴は、腕に天然痘の予防接種の痕や下腹部に虫垂炎の手術痕だった。遺体は裸で頭部がなく、防御創はなく、死因は出血性ショックとみられている。また、浦さんと一緒にホテルに入った人物は、2日の午前2時頃に、フロントに女性とみられる声で「一人で先に出る」という趣旨の電話をかけており、ホテルに入るときと出ていくときに服装や荷物が違ったという。吉川さんは「普通、人の刃物を向けられたら手で体を守ったりするため、手の内側などに傷ができます。そういった防御創がないことから、無防備な状態をさらしていたと言えるわけで、もしかすると親しい相手だったのではないかと見ています。通常、人の体を切断するのはそれなりの工具や着替えが必要となり、それがスーツケースの中に入っていたのではないかと。約3時間で殺害・切断・浴室の血を流すといった犯行をしているので、事前にシミュレーションをしていたのではないかと思います。私としては、一緒にいた人物が男性である可能性や、第三者の存在があった可能性も捨てきれないと思います」、松井さんは「殺すだけなら頭部を持ち帰る必要はありませんし、よほどの恨みが積み重ならないとこんな犯行に至らない気がします」などと話した。 |