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また備中松山城には汲み取り式トイレも残されており、屋根と壁があったとされている。当時はそこに入っていた糞尿を攻め込んできた敵にかけていたとのこと。このようにかなり鉄壁な守りを固めている備中松山城だが、鉄壁すぎるがゆえにオートロック式の門も。閉めるだけで中からも外からも施錠が可能。一方で外から鍵が開けられるシステムになっており、このような鍵はこの城にしか存在しない。一般的な城は人が常駐しているため、内側から鍵を開け締めする門になっている。備中松山城も元々はそのタイプだったが、セキュリティー万全の山の上にあり、さらに江戸時代で平和な世の中になったことで守る必要がなくなったことに気づく。さらに城主の家や政庁はふもとの別の建物にあったため、城に常駐しているのは4人のみ。ずっと守る必要はないため下山しよう、となった時最後必ずどこかの門が開いてしまうことに気づいたという。そういうわけで外から鍵を開け締めできるもんにリフォームしたとのこと。そして現在の備中松山城城主は猫のさんじゅーろー。元々は西日本豪雨の時の迷い猫。飼い主は見つかったものの、飼い主のご厚意によりそのまま城を守ることに。その自由な姿は備中松山城の魅力そのものと言える。 |