| パラグラフテキスト |
イギリス王室のウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が先週生活に苦しむ人々に必要なものを提供するフードバンクを訪れ、寄贈された物資の詰め込み作業を体験していた。黙々と作業を続けるウィリアム皇太子。一方、キャサリン妃はスタッフとの会話に熱中している様子。そんな姿にウィリアム皇太子が会話に割り込み冗談交じりに注意すると現場は笑いに包まれた。夫妻での公務に加え、単独での活躍が目覚ましいキャサリン妃。チャールズ国王が即位した去年「プリンセス・オブ・ウェールズ」という称号を25年ぶりに受け継いだ。これはダイアナ元妃の代名詞でもあり、イギリス国民にとっても印象深い称号。王室に嫁いで11年、彼女がいま力を入れているプロジェクトがある。今週月曜日、上下真っ赤なスーツ姿で会場入りしたキャサリン妃。メンタルヘルスケアを必要としている人々や依存症に苦しむ人々を支援してきた。その活動を通して幼少期の体験がその後の人生に大きく影響しているケースが多いことを学んだという。生まれてから最初の5年間がいかに重要か、そのことを広く知らしめるためのプロジェクト「Shaping Us」を先月下旬に立ち上げた。これまでの経験を形にしていくキャサリン妃。その実力を認めたある人たちがいる。それは「グレナディア・ガーズ」。グレナディア・ガーズは、300年以上の歴史を誇り、第2次世界大戦やイラク戦争でセンチに派遣されたイギリス近衛歩兵連隊。現在は主にバッキンガム宮殿の警備などを行っている。その連隊長はエリザベス女王の次男、アンドリュー王子がつとめていたが、性的暴行疑惑で称号・肩書を剥奪された。そして、去年1月、連隊内から「連隊内で調査したが、全員がキャサリン妃を希望している。我々は全員、彼女の振る舞いや周囲に溶け込むやり方に感心しているからだ。彼女は決して間違えない人のように見える」などというキャサリン妃を連隊長に推す声があがっているというが、約1年間動きは全くなかった。ところが去年12月事態が動いた。チャールズ国王がついに新しい連隊長を任命。 |