パラグラフテキスト |
G7の外相会合はドイツ西部のミュンスターで2日間の日程で行われていた4日最終日となった。会合ではウクライナ情勢や中国・北朝鮮への対応など議論が交わされた。このあと共同声明が採択される見通しで各国が連携して対応する姿勢を強調する方針。現地記者は「最大の焦点はウクライナの支援。現地では冷え込みが厳しくなっている中ゼレンスキー大統領によると国内の約450万人が電気を使えなくなっているという。外相会合ではウクライナが冬を越せるようにする支援や制裁などを通じたロシアへの圧力の強化について話し合った。G7としてはロシアがエネルギーの供給などに欧米側にかける圧力には屈することなくロシアに対する強い姿勢にゆらぎはないことを強調したい狙い。中国への対応も重要な議題。習近平国家主席が共産党のトップとして異例の3期目に入ったことも踏まえて対応を議論。この中ではインド太平洋地域への関与を続けることや台湾海峡の平和と安定の重要性を確認。ドイツのベアボック外相が会合に先立ってロシアに対しておかした政策の過ちを繰り返さないよう話し合うとした。結果的な融和的な政策を取り続けたことがウクライナ侵攻を許したひとつのきっかけになったと反省の意。習近平国家主席の武力行使には反対するとした」などコメント。また、現地の別の記者は「日本は民生分野を中心とした支援にリーダーシップを発揮すること。とくにウクライナの人たちが冬をこすための支援が重要と見ていて。暖房設備や発電機、浄水器や避難民などの住宅に全力を注ぐつもりだという。また日本は来年G7の議長国をつとめることも踏まえ。ロシアに対する国際世論の形成を主導したい考え。外相会合ではこのあとアフリカの国も交えた議論が予定されていて、ロシアがアフリカへの影響力を強めているとみられる中、林外相は法の支配に基づく国際秩序の重要性を訴えるという。中国・北朝鮮などについては。中国が沖縄の尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返していることや台湾への軍事的圧力を強めていることについて、決して容認しないということを各国とあらためて共有したい考え。中国には国際協調を促す考え。また、ロシアの核兵器の使用の懸念が出る中、核実験などの恐れがある北朝鮮への対応も国際的な共通課題であるとの理解を踏まえ各国と連携して対処したい考え」など伝えた。 |