パラグラフテキスト |
近年、東京23区で増加し続け問題となっている粗大ゴミ。収集されるゴミ全体の量は減っているにも関わらず、粗大ゴミが新型コロナの影響で家財を整理する人が増え、2年間で約1万トン増加。そんな中、東京・世田谷区の住宅街で不用品再利用が行われていた。ここではインターネット上でフリーマーケットを設けている「ジモティー」が自治体と連携し持ち込まれた不用品を展示している。この日も子供用自転車や寝袋など様々な不用品が次々と持ち込まれる。持ち込んだ不用品は無料で引き取られ、世田谷区の掲示板にも写真や商品情報などが掲載される。そこで気に入った商品があれば誰でも購入可能。中にはゲーム機などタダで貰えるものもあり、ここでは持ち込まれたモノの95%が引き取られている。こうした取り組みはゴミ排出量の少ない自治体ランキングで3年連続全国1位に選ばれたこともある八王子市でも今年9月開始。この時期はヒーターを始めとした冬物家電がズラリと並ぶ。使う時期に限りある子供用品は持ち込む人が多ければ引き取りたいという人も多い。子供用品の中でも特に人気だったのがベビーカー。運が良ければ無料で貰えることも。元小学校教員の30代男性は新たに作る英語塾で使えるものはないかと訪れていた。生徒に暖かい環境で学んでもらいたいと1000円のホットカーペットを購入し、椅子・タンスは無料で引き取った。後日授業に来た生徒は「床が温かくて気持ちいいです」と感想を述べた。 |