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フランス映画「シャイニー・シュリンプス!世界にはばたけ」について紹介した。今年4月のフランス公開時にフランス映画の初日動員数歴代1位を記録。先週金曜日から全国公開中。映画パーソナリティの伊藤さんは性的マイノリティの問題をコミカルに丁寧に描き、自分らしく生きていこうと気持ちが前向きになる作品と話す。去年公開された1作目は「シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち」。ストーリーは同性愛者への差別的発言で世界大会の出場資格を失ったオリンピック銀メダリストの元水泳選手マチアスはゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチになり、国際大会・ゲイゲームズに出場させることを出場資格を獲得する条件として連盟から出される。勝ち負けにこだわらないメンバーをマチアスはやり過ごそうとするが、それぞれが悩みを抱えながら仲間を想い人生を楽しむとする彼らにマチアスの考えは変化し、一致団結して試合に臨む。しかし彼らに待ち受けていたのは悲しい現実だった。2作目となる「シャイニー・シュリンプス!世界にはばたけ」は新メンバーをチームに迎え、再び国際大会に参加するため開催地の日本に向かう。しかし乗り継ぎでトラブルが発生。ゲイ差別が横行する異国の地で一晩を過ごすことになるがほとんどのメンバーが連行され、同性愛者の矯正施設に収容されてしまう。1作目ではチームの友情と絆が描かれているが、2作目では性的マイノリティーの問題を真っ向から描いている。メンバー達は自分がゲイであることを受け入れられず葛藤したり、ゲイではないことを仲間に言えず悩んだりそれぞれ悩みと葛藤を抱えている。監督にインタビューした伊藤さんは監督が自分らしく生きることで幸せや楽しいことは見つかることを多くの人に伝えたいという思いで映画を作っていることを紹介した。映画ではロシア語を話す架空の国が登場するが、実際のロシアでは先月、ロシア下院で性的マイノリティなどに関する情報を拡散することなどを禁じる法律が3段階ある審議のうち最初の審議を全会一致で通過した。法律の成立は確実な情勢となっている。伊藤さんはドキュメンタリー映画「チェチェンへようこそ―ゲイの粛清―」を紹介した。ロシア支配下のチェチェン共和国では国家主導のゲイ狩りが横行している。この映画は証言する被害者の保護のためAIで声と顔を変える「ディープフェイク」の技術を使用している。 |