パラグラフテキスト |
1日に宗教2世1131人へのアンケート結果が公表された。実施したのは社会調査支援機構チキラボで9月にインターネットで行われた。家族や教団から要求があったものとして儀式などへの出席が89.9%、教団への献金が34.2%、恋愛や交友関係の制限が34%だった。学校行事の一部や特定の授業を受けることを禁止されたり体調が悪いときなどに親に相談すると「祈りなさい」と言われたりしたという。現行の法律では宗教的虐待から救済することは困難。児童虐待防止法では身体的虐待や性的虐待などがあると児童相談所など公的機関が介入できるが宗教2世当事者たちは宗教的虐待は法律で明確な定義がなく公的機関に相談しても「宗教問題には対応できない」と門前払いされてきたと訴えている。宗教2世当事者たちは政府や各政党に要望書を提出しその中で児童虐待防止法を改正し親の思想信条にかかわる虐待などを明確に定義すること、相談支援体制の整備などを求めている。荻上氏は「宗教を理由としたものであったとしても虐待だと法文に明記することが重要。教団が虐待が推奨することを射程に入れた議論も必要だと思う。明記するだけでは不十分で介入するためには人が必要。予算や宗教の知識のある人手がいる」などと話した。 |