パラグラフテキスト |
「異次元の緩和はこれからも続けざるを得ない?」との質問に門間さんは「そうですね。2%物価目標(=3%賃金目標)がなかなか達成できないということになるんですが、だからといっていまの金融緩和をずっと続けていいか?という話になってくる。いま日銀は長短の金利をともに0近辺に抑えるという極端な緩和手段を使っている。これには悲惨運用の逆風になり続けるという問題もあるし、特に最近は国際市場の機能が低下しているという問題がある。日銀は認めていないが、日本だけが長期金利を固定していると他の国の金利が上がった時に為替相場の変動が上幅されやすいという問題も気にはしていると思う」などと話した。来年の春の日銀の総裁交代による変化については「いずれはマイナス金利やイールドカーブ・コントロールはやめていくと思うが、それを来年の春に総裁が交代したからと言ってすぐにできるかと言うとまた別問題。金融政策は総裁の好みで決まっているのではなく、その時時の経済情勢が大事となる。来年の春頃はちょうど世界同時不況が起きているかもしれないので、そこで急に変えるということは非常に難しいと思う。どなたがなられても任期は5年あるので、腰を据えて経済や市場への影響が小さいタイミングを狙っていまの極端な緩和から脱却することが課題になっていくと思う」などと話した。 |