パラグラフテキスト |
歴史的な円安水準に影響を与えるアメリカの金融政策だが、中央銀行にあたるFRBは日本時間のきょう、4回連続となる0.75%の利上げに踏み切った。市場の予想通りの利上げだったが、日本では依然として拡大が続く日米の金利差による円安水準のもとで、新たなチャンスを模索する動きも出ている。日比谷公園では山梨県内のワインメーカー36社が参加した「山梨ヌーボーまつり」が開催され、朝から行列ができた。今月解禁されるフランス産ワインのボジョレー・ヌーヴォーは、円安などで価格が1年前の2倍となった商品もある。これに対し2週間早く解禁となった山梨ヌーボーの価格は、去年と同じ水準を維持している。山梨ワインなど日本のワインにとってはチャンスで、既に取り扱いが増えているとの声もある。今日未明、アメリカのFOMCは声明文を発表、市場の予想通り4回連続となる0.75%の利上げが決定された。さらに声明文には今回新たに「金融政策が経済活動や物価に影響をおよぼすのに時間差がある点を考慮する」という文言が加えられた。効果を見極めるため利上げのペースを減速させるのではとの見方から、次回の会合では利上げ幅を縮小するとの観測が高まった。声明文の発表から10分ほどで、1円近く円高ドル安方向に向かった。しかしその30分後には、FRBのパウエル議長が金利のピークが従来予想の4.6%を超えることに触れ、円相場は再び元の水準付近に戻った。NY株式市場も声明文を受け、荒い展開になった。NYダウは声明文を受け一時400ドル以上値上がりしたが、結局終値は500ドルを超える値下がりだった。専門家はパウエル議長ががやりたかったのはFOMCで方向づけるのではなく、もとの水準、中立のところに戻したという見方もできると話した。今回で4%に達したアメリカの政策金利は5%にまで利上げを継続するとの見方もある。専門家は円安の行方について、雇用統計、CPIなど注目のイベントが続くと指摘する。歴史的な円安水準で、オーストラリア大使館で行われたワーキングホリデーの説明会には賃金の高さを求めて若者が多く集った。コロナ前は多い時で100人ほどの参加だったが、今回は倍となる207人が参加した。留学費用と現地の滞在費を含めて、現地にワーキングホリデーに行くことで稼げてしまうというのが、注目が集まる理由。現地に滞在経験のあるYumiさんに話を聞いたところ、給料はたしかに高いが物価もそれなりとのこと。それでも自炊すれば日本で働くよりお金は貯まるとのこと。 |