パラグラフテキスト |
2016年12月22日、新潟県糸魚川市で大規模火災が発生。消防士たちは懸命な消火活動にあたるが火の手は弱まらない。それどころか、なぜか勢いを増していく炎。発端は商店街の近くにあるラーメン店。電話に出た店主は急用を思い出し、火をかけたまま出かけてしまった。戻ったときには時すでに遅し。自分では消火できない状態になっていた。消防隊が駆けつけたときには出火元が激しく燃えているどころか、隣の精肉店にも燃え移っていた。この時点では通常の火災発生時と同じく消防車・救急車など7台が出動。消火活動が始まった。消火活動開始から1時間が経った頃、市内で新たな火災が発生。出火元から北に約100mの位置だった。糸魚川消防本部の別部隊が現場に急行した。消防本部は偶然立て続けに火災が発生したと思っていた。だが、火災が発生したのは火の気のない空き店舗で屋根だけが燃えているという明らかに不可解な点があった。実は、ラーメン店の火災の火の粉が風に舞い、空き店舗の火災を引き起こしていた。2軒目の火災から30分後、2軒目の火災現場から西に約50mの建物でも火災が発生。さらに、そこから北に約50m先の建物でも火災が発生していた。糸魚川市消防本部の消防車すべてを動員しても鎮火は不可能だった。 |