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特殊詐欺による被害が深刻な状況が続く中、警察庁は特殊詐欺に関わった疑いがある容疑者の写真をきょう公開し広く情報を募っている。警視庁や千葉県警などがそれぞれ捜査している特殊詐欺事件の13人の容疑者で4人が指名手配されている。警視庁によるとことし7月墨田区の80代の女性に警察官を名乗る人物から「キャッシュカードが偽造されているので確認する」と電話があり自宅を訪れ女性からカードを預かり「使えないようにこの場で封筒を封印するので印鑑が必要」と話した。女性が印鑑を取りに行った隙に別の封筒にすり替えたと見られその場に残された封筒の中をあとから確認したところトランプのカードが入っていたという。口座からは50万円が引き出されていた。もう1つの手口では「保険料を納めすぎているのでお金を返す」などと電話があり40万円が引き出された。去年1年間の全国の特殊詐欺の被害額は281億円余。ことし9月までに12,158件246億円余の被害がありこのうち還付金詐欺が最も多く3,261件、オレオレ詐欺が2,831件、キャッシュカードをだまし取る手口が2,255件などとなっている。警視庁捜査2課の小野知彦警部は容疑者は自分が住んでいる地域から遠い都心部などで短期間に犯行を繰り返すため広く情報を募ることで容疑者の検挙につなげたいとしている。容疑者の写真などは警察庁やそれぞれの警察のホームページに掲載されている。 |