| パラグラフテキスト |
川上穂野香さんは、暗号資産の運用をうたう投資グループに出資してトラブルに巻き込まれ、22歳で自殺した。今日母親が、投資グループのメンバーなどに対し損害賠償を求める訴えを起こした。川上さんが投資グループに出資するきっかけは友人のインスタグラムだった。投資に興味があるかというアンケートに興味を示すと、友人から高校の同級生を紹介された。投資グループのセミナーでは、AIを駆使して暗号資産を運用するので投資すれば多額の配当が出るとしていた。最初は川上さんも疑ったが、現金を用意するよう迫られ、消費者金融から借りるよう指示されて、3つの消費者金融から150万円を借りて支払ってしまった。直後に投資グループをめぐるトラブルが相次いでいると知り、繰り返し返金を求め、やり取りを知人に録音してもらっていた。結局150万円は返金されず、配当もなかった。精神的に追い詰められ、うつ病と診断された川上さんは、出資の約1ヶ月後に自殺した。この投資グループは、全国から約650億円を集めたとみられ、国に無登録で投資を募った金融商品取引法の疑いで、複数のメンバーが警察に摘発されている。提訴した母親の佐永子さんは、元本割れなどの具体的なリスクを説明せず違法な勧誘により財産を失い自殺に追い込まれたと主張して、投資グループのメンバーなど3人に出資金の返還や慰謝料など計1200万円余を求めている。佐永子さんは、自分の娘に起きたようなことが二度と起きてほしくないと訴えている。 |