パラグラフテキスト |
横道は元2世信者で、母親が「キリスト教系新興宗教」を信仰しており、子供は親に従順であるべきで逆らえば肉体的暴力で矯正すべきという教義だった。中学時代に信仰から開放されたが、家を出るまで母親のルールで生活していた。大学時代に、自分の受けた宗教の教育を相対化したい、マインドコントロールから開放されたいと、様々な宗教を勉強し、現在は宗教2世などの自助グループを主宰している。自民党の会合に出席した小川さんは、被害者救済法案に関するヒアリングで声がかかったとして、緊張感を持って問題が現在も続いているので早急な解決を求められるよう発言したいという。社会調査支援機構チキラボは、今年9月に仏教系・キリスト系・神道系の宗教2世など1131人にアンケート調査をした。データをとる際、強い被害にあった人や自分の宗教には問題がないと思わせたい人が含まれている可能性があるのに注意したという。それぞれある宗教では、「教団による献金の要求」を2世の75%が経験していたり、「体罰されていない」が約16.7%だったり、「教団が知人への投票呼びかけを要求」を2世の約74%が経験していたり、「教団による行事への参加禁止」を2世の約98%が経験していたり、「恋愛の制限はない」が約13%だったりした。荻上さんは、教義の理解だけでなく風土や暗黙の了解などを可視化する必要があるとしている。旧統一教会以外にも問題を抱えた宗教があると話した。 |