パラグラフテキスト |
弁護士を目指して埼玉県の大学に通う視覚障害の学生がいる。社会の偏見をなくそうとする姿に密着する。埼玉県飯能市にある大学の3年生の平田紳次さんは、生まれつきの病気で視覚に障害があり、弱視と視野狭窄の症状がある。弁護士を目指すきっかけは、高等部に入学した東京文京区の盲学校での経験からで、教員が毎晩遅くまで仕事をしていることを知り、労働問題に関心を持った。平田さんは、弁護士になって労働問題を解決できたらいい、まずは弁護士を目指そうとと話した。大学入学後、視覚障害者に対する偏見を感じることがあった。障害を理由に面接を受けられないことがあったという。自信があったパソコン知識を生かして大学内でアルバイト始め、挑戦することの大切さを実感した。平田さんは、社会の一員として活躍できることを伝えたいと語る。平田さんは勉強する際にテキストのかわりにスマートフォンの読み上げ機能を使う。速度は2倍以上にしていて、これくらいの速度じゃないと一般の方とついていけないのでと話した。去年国家資格の行政書士の試験に挑み合格、今年5月には東京八王子に事務所をひらき、依頼された仕事に励んでいる。平田さんは、視覚に障害がある弁護士として活躍することで、 ちょっとの手助けで皆さんと同じように働けると発進していけるような弁護士になれたらなと思っていますと語った。平田さんは来年の司法試験の予備試験を受けることにしていて勉強している。 |