パラグラフテキスト |
今回の値上げで大きな割合を占めているのが、牛乳や乳製品だ。値上げ対象商品の引き上げ幅はいずれも出荷価格や希望小売価格で、「明治」が2~7.5%、「森永乳業」が3.6~10.2%、「雪印メグミルク」が4~12.5%となっている。牛乳や乳製品の値上げは、エサやエネルギー価格の高騰で、メーカー各社と生産者団体が生乳の取引価格の引き上げに合意したことなどを受けたものだ。酪農家の宮澤さんは約230頭の乳牛を飼育しているが、深刻な円安の影響などでエサ代が高騰し、1頭あたり1日約2300円とこれまでの約1.5倍になっているという。今月の出荷分から生乳の価格は1キロあたり10円の値上げになるが、それでも生産コストが上昇した分の3分の1程度しか補えないという。広島県内の銭湯では、原油価格などの高騰で経営が一段と厳しくなっているとして、今日から入浴料金が値上げされた。12歳以上の大人料金が450円から480円と30円アップし、平成元年からの30年余で2倍になった。今月の値上げは他にも、調味料・スナック菓子・即席味噌汁・冷凍食品などがある。信用調査会社によると、来年値上げ予定の食品や飲料は、既に2000品目を超えていて、今後増えるという。急速な円安を要因とした値上げ増えていて、来年2~3月に値上げが相次ぐ可能性があると話している。 |