| パラグラフテキスト |
今、全国各地で無人販売所の被害が相次いでいる。今年6月、埼玉県内の餃子無人販売所に現れたのはペアルックの男女。冷凍庫から餃子8パックなどを取り出した。代金は1万円以上。券売機の前でお金を入れるフリをし1円も払わず盗んでいった。東京・東村山市にある餃子無人販売所は180セット5760個が盗まれた。今年に入り20回も盗まれていて、店主は同一人物の犯行だと言う。6月下旬、店内にカメラ設置。7月10日午後1時過ぎ、店に入ってきたのは若い男。男は店に入ると店の扉を開けて素早く餃子を取り出す。32個入りの餃子を3セットで3000円。それを店の外に運び出した。すると再び店に戻ってきてラーメン2つ1000円、餃子3セットを手に取った。料金箱には目もくれず持ち去った。店長に確認してもらうと何度も盗みに入っている男と同一人物だと言う。そこでドロボーが頻繁に出没するという深夜に張り込んでみた。張り込み5日目、カメラがこちらに向かってくる自転車を捉えた。男は店の側に自転車を止め足早に店の中へ。素早く冷凍庫の扉を開けるとラーメンを3つ取り出した。それを自転車のカゴに入れ、再び店に戻ると次は大量の餃子を取り出す。やはり料金箱には目もくれない。犯行時間は約35秒。その時、近くで張り込んでいた店長が捕まえに向かった。店長が110番通報した瞬間、自転車を離し逃走。取材スタッフが追いかける。後を追ってきた店長も到着。男は店に来たのは今夜が初めてだと主張。男は店内の防犯カメラに気付いていなかった。すると素直に盗んだことを認めた。男は34歳の無職。そこへ警察が到着。これまで繰り返し盗んでいたことを明かした。男は窃盗の現行犯で逮捕された。男は調べに「お金がなくお腹が空いていた。餃子はそんなに好きではなかった」と供述しているという。 |