パラグラフテキスト |
梨泰院の事故の発生が午後10時過ぎ。河中さんが現場に付いたのがその2時間半後の午前0時30分ごろ。河中さんが到着したときには心臓マッサージを受けている方はほとんどいなかった。亡くなられていると見られる方がシートをかけられて運ばれる様子や多くの怪我をした人が治療を待っている様子が確認できた。そのときに「世界食べ物通り」にも来てみたが、まだ多くの店が影響を続けていて、多くの若者がまだ歩いている状態だった。後日店の人に事故のことを聞いたが、当日は事故に気付かなかったという人がいた。事故当時は大音量のBGMが至るところから聞こえていたので助けを求める声も聞こえにくかった可能性もある。梨泰院はおしゃれな場所が多い。ドラマ「梨泰院クラス」でこの通りは有名になった。コロナが少なくなって人が押し寄せた可能性もある。韓国メディアは管轄する警察署が事故の可能性を事前に指摘していたにも関わらず、当日機動隊が全く配置されないなど警備計画に反映されていなかったと指摘している。韓国の警察のトップはきょう会見で事故が起きる前から梨泰院に多くの人が集まり、危険性を伝える通報が多数あったと明らかにした。ユン・ソギョル大統領は午前の閣議でいわゆる群衆管理の仕組みの不備を認め、関係部署に安全対策の構築を急ぐよう指示している。韓国政府は今週土曜日までを哀悼期間と定めている。現場に設置された献花台には多くの人が献花に訪れていて、自粛モードが広がっている。ただこの期間がすぎると、韓国政府や警察の不備ともいった声が高まる可能性がある。韓国メディアは路地にせり出す形でピンク色の外壁が設置されていたので、必要な道幅が確保されていなかったと指摘している。警察はきょう法律に接触するとの認識を示したものの、どこか1ヶ所にこだわるわけではなく、幅広く見て時図関係を確認していくとの捜査方針を示した。 |