パラグラフテキスト |
朝日新聞は「中低所得層ほど生活が苦しくなる「スクリューフレーション」と呼ばれる現象が深刻化」と報じた。スクリューフレーションとは2010年代にアメリカで生まれた言葉。「締め付け」(スクリュー)+「物価上昇」(インフレーション)が合わさった造語。生活必需品中心の物価上昇で中低所得層の生活が締め付けられるという意味。日本の消費者物価を見ると生活必需品(食料品、電気代、医薬品など)は過去10年で10%以上値上がりしている。一方で贅沢品(外食、旅行、車など)はほぼ横ばいか下降ぎみ。2020年時点の生活必需品が家計に占める割合を見てみると年収200万円の方が58%、年収600万円以上で50%以下、年収900万円以上では45%程度。産経新聞は「生活必需品が値上がりすれば年収が少ない人ほど生活の苦しさが増す。(中間層の)購買力がなくなってきている。現状では経済が停滞しかねない」と報じている。さらに生活必需品の値上げで地域格差の要因にもなっているという。永濱さんは「実は今回の対策って実施したからといって電気・ガスが下がるわけではない。もっと上がるのが抑えられるだけ。やらないよりはマシなんだけども生活必需品なのでやる意味はある。ただ、永遠には続けられないので時間しのぎしている間にエネルギーの効率をいかに上げるかとか賃上げするかというところをやっていかないと難しいと思う」等と指摘。 |