パラグラフテキスト |
きのう東京では過去最多となる3865人の新型コロナウイルスの感染が確認された。全国では初めて感染者が1万人を超えた。政府は緊急事態宣言の対象を神奈川・埼玉・千葉・大阪にも拡大し、既に宣言が出ている東京・沖縄については期限を延長する方針を固めた。東京・渋谷では夜も街を歩き、ストリートミュージシャンの曲を密で聞いているなど人出が減らない。25日のセンター街の人出は、緊急事態宣言が出ていなかった去年の同時期と比べて26.9%増加している。東京・新橋で酒類の提供自粛を続ける焼き鳥店「山しな」は、緊急事態宣言延長の知らせに、店長は「またか」という感じはすると話す。店内でマスク会食してもらえるようマスクを1人1人に配布するなど感染対策を徹底してきた。埼玉県から竹下通りにお昼ごはんを食べに来たという女性2人組に取材したところ、都内の感染者急増の実感はないと話した。東京都は不要不急の外出自粛を呼びかけているが、外出を続ける人に理由を聞いてみると、周りも気にしている人も多い、自分だけ自粛も嫌などと声が聞かれた。東京・文京区の東京医科歯科大学病院では、今月中旬以降、入院する患者が急増していて、満床に近いとのこと。このまま患者が増え続けた場合、通常診療に影響が出てしまう可能性があるという。現在の感染状況について、政府分科会の会長は、現在の最大の危機はその危機感が社会全体に共有されていないということと話す。きのう夜会見した菅義偉総理大臣は、「ワクチン接種、さらに抗体カクテルの治療法、こうしたこともありますので、早急に対応することができるように準備を進めております」と述べた。 |