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平和への願いを込めて伝えたいのはウクライナの文化と魅力。農業大国ウクライナが生み出した料理の数々。お祝いの日に作るごちそうから、ウクライナならではの食材を使った家庭料理まで食卓を彩る。明日大阪・阿倍野区にオープンする「レストラン ウクライナ . ジャパン」。ロシアによる侵攻が長期化する中、ウクライナの避難民に長く働ける場を提供したいと日本人のオーナーが作った。調理スタッフも接客担当もウクライナから非難してきた学生や主婦たち。この日はプレオープンに向けてメニューの準備が進められていた。厨房ではユリヤさんがホルブツィという料理を作っていた。ホルブツィはお米が入ったロールキャベツ。メニューは歴史や文化が詰まったウクライナの家庭料理にこだわったという。ユリヤさんは料理をつうじて自分たちの文化を好きになってほしいと話す。お店のスタッフのほとんどはウクライナに家族を残し避難してきた人たち。ロシアによるウクライナ侵攻の出口が見えない中、外国で働く必要性に迫られている。アナスタシアさんは去年12月、南部のオデーサから日本に避難してきた。以前に日本に住んだことのあるアナスタシアさんは、得意の語学力でウクライナと日本の懸け橋になっている。料理が得意なスザンナさんはレシピを伝える。得意分野でお互いに助け合っていた。去年9月、キーウから日本に避難してきたスザンナさん、子供達が大好きだった首都キーウの名物料理、キチンキーウづくりに取り組みながら、故郷に思いをはせていた。リリヤさんは経営していたカフェの家もロシア軍の砲撃にあった。迎えたプレオープン当日。次々と運ばれてくる本格的なウクライナ料理の数々にも評判は上々。このお店が最も大切にしていること。それはウクライナの人たちがウクライナ人らしく日本でいきいきと暮らせる環境。 |