パラグラフテキスト |
この事件について通報者が詳しく証言している。亡くなった村上幸枝さんは「助けてください」と走ってきたが、その後男にナイフで複数回刺されてしまった。このとき通報者が「なんでこんなことするんだ」と問いかけると男は「殺したいから殺してやっただけだ」と話し、来た道を歩いて戻っていき、通報者が110番通報した。10分後にパトカーが到着し通報者が現場に誘導するが、男が散弾銃を持って背後から追いかけてきて、パトカーの運転席側から車内に銃口を向けた。1、2秒後に銃声があり、その数秒後に再び銃声がしたという。伊藤鋼一氏は「110番通報したあとは逃げていただきたい。通報者が被害に遭わなかったのはたまたま」と話す。立てこもり現場では、きのう深夜からきょう未明にかけて2人が逃げ出している。1人は男の母親と見られる女性、もう1人は男の親戚と見られる女性。午前5時前、男が投降し身柄を確保された。伊藤氏は「各県警には特殊班があり交渉人がいる。警察大学に交渉人のプログラムがあり、それを受けて捜査一課で臨床する。説得ではなく小さな質問を投げかけて話を聞いていく」と解説した。現在、逮捕状が取られていて、裁判所の許可が下り次第、執行していくものとみられる。今後の捜査のポイントについて吉川祐二氏は「散弾銃が誰のものなのかが第一のポイント。許可をとれば一般人が持つことは可能だが、診断書や前科前歴がないかなどの証明が必要。銃については定期的な検査を行っているので精神的な変化などがあったかわかるはず。そして今回の事件は誰を目的としていたのかがポイントとなる」と述べた。風間晋は「最初の事件が刃物による事件だったので、警察官も相手が刃物の前提で来ている可能性がある。そこに想定外の猟銃が出てきたのが事件を衝撃的なものにしている」と述べた。 |