パラグラフテキスト |
きょう未明、過失運転致死傷とひき逃げの疑いで横浜市金沢区に住む無職・川合廣司容疑者(78)が逮捕された。川合容疑者は「事故を起こした記憶はなく逃げた認識もない」などと容疑を否認している。事故はきのう午後0時40分ごろに起きた。川合容疑者の乗っていた乗用車に対し通行人が「逃げちゃ駄目だよ」と大声で上げたにもかかわらず乗用車は走り去っていった。警察によると、川合容疑者は現場から車で自宅に戻っていたが、駐車場のシャッターは閉められていて中の車の様子は分からなくなっていたという。事故ではバイクの警察官が右手首を骨折するなど4人が重軽傷を負った。川合容疑者は車の傷について「当て逃げされてできた」と供述している。現場ではブレーキ痕は見当たらなかった。交通事故鑑定の専門家は今回の事故の原因について、「高齢者でブレーキ痕がない場合はアクセルとブレーキの踏み間違いのケースが多い。踏み間違いの場合はパニックを起こしてしまい衝突後もアクセルを踏み続けてしまうことが多いが、今回の事故の映像を見る限り容疑者は衝突後、下がって前の車をよけるようなハンドル操作をしており、『現場から離れなくては』というある意味冷静な判断をしていた動作にみえる。注意不足での衝突・追突を起こしてしまったのだと思う。本当に『記憶がない』という状況であれば認知症のおそれがあると思うが、事故を起こしたことを忘れてしまうほどの認知症の進行度合いであれば、普段から危ない運転が繰り返されていた筈で、自宅の駐車場でこすって車が傷だらけになる筈だが、そうなってはいない。」などと分析している。警察は川合容疑者をあす送検する方針。 |