| パラグラフテキスト |
一昨 夕方、神奈川県大磯町の港で車いすに乗っていた79歳の妻を海に突き落として殺害したとして夫で81歳の藤原宏容疑者が逮捕された。容疑者は今朝検察庁に送られた。容疑者は妻の介護に疲れたなどと容疑を認めているという。夫婦は二人暮らしで足が不自由になった妻の介護を約40年在宅で続けていた。日帰りの介護サービスも利用し、妻を車で施設に送るなど夫は献身的に介護していたという。夫婦を知る男性は夫が以前介護に疲れたと話しているのを聞き、今年に入って深夜や早朝に自宅から男性の大きな声が聞こえてくることもあったという。夫は妻の足の具合が悪化していると町内の別の場所で暮らす家族にも話し、介護施設への入所も話し合われていたという。在宅介護のうち老老介護の割合は2019年時点で約6割。専門家は孤立を深めた老夫婦が悩みを抱え込むケースが多くなっているのが現状で今回のような事件は他人事ではないと指摘した上で、高齢者の介護問題は家族の中だけで背負うものではないので孤立しないために行政や介護専門職・医療の専門職、周囲の市民を含めて対策やサポートをすることが今回のような事件を防ぐ第一歩になるなどと話す。 |