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奈良県御所市の銭湯について伝える。先週オープンした「宝湯」。大正5年創業以来、町の賑わいを支えていたが2008年廃業していた。この銭湯を14年ぶりに復活させたのは27歳の男性。奈良から銭湯を消したくないという思いだという。江戸時代に栄えた町は歴史的な町並みが残される。「御所宝湯」の太田さんは宇陀市で生まれ立ち、銭湯好きだった。会社員しながら銭湯がすきでテントサウナを提供していたりしていた。地元の銭湯がなくなったことで問題意識がわき、銭湯をしたいと思い出した。銭湯文化を支えたいと思っていたときに「宝湯」を」見つける。経営者の高齢にともない閉業したあと町から銭湯が消滅した。住民が集まる場所をつくりたいと宝湯を復活する計画のため、担い手を探していた所に太田さんは手をあげた。太田さんは町とともに銭湯復活の道を歩みだした。この日は壁画の製作が行われた。金剛山と葛城山を描く。日常の山を非日常の色合いで壁画にするという太田さん。9月、滋賀県大津市の銭湯「都湯」にきた太田さんは浴場の掃除をする。住み込みで修行をしているという。ここも一度廃業したが、銭湯文化の火をたやしたくないと4年前に営業を再開していたため、ここでノウハウを教えてもらうために修行を頼み込んだ。銭湯経営で大切なのは燃料の調達だ。薪は解体現場で廃材をもらう。銭湯の客から経営者になった太田さん。修行の日々が続く。宝湯の壁画も大詰め。そして完成した壁画は御所の町を見守る山々が色鮮やかに描かれた。今からオープン前にチラシを配るという太田さん。町を練り歩き宝湯の復活をアピールする。住民の期待を背負いオープンに気合がはいる。 |