パラグラフテキスト |
現場の温度が警察に伝わらず、その背景には通報慣れのようなものがあるとみられる。警察の指揮系統を見ていくと、警察官僚のトップが知ったのは翌日の午前0時14分で、事故発生から2時間後。一方、事故発生から45分に消防を通じて尹大統領が知り、1時間5分後に市長や大臣らも認識し、1時間20分経ってから文書で警察庁に報告が済まされた。捜査のポイントは、ソウル警察が応援要請に駆けつけなかった背景にソウルでデモが起きていたこと。4000人の機動隊がデモに動員されていたが、現場との距離は約5kmだった。梨泰院にいた警察が機動隊を回してほしいと報告しても署長がほっとけと言った可能性が高いとみられている。警察署長は食事に行き、1時間場かけて1.8km先の現場へ駆けつけたと主張している。李相哲氏は韓国は先進国入りしたと言うが国の未熟な部分が露呈されたとし、根本から見直さなければならないと指摘した。デモが終わっても大統領執務室になだれ込む可能性があり最後まで警護するために、政治的に偏重した原因とも言われる。救急車は通報から40分後に現場に到着した。辺氏は対応が甘かったことを指摘している。5円前には現場を通行止めにしていたが、今回政府はマニュアル対象から外れていて主査者がいない自発的行事だから対応できなかったと釈明している。辺氏は、国全体のせいだと指摘し、トカゲの尻尾切りで区長や警察庁の首を切って乗り切ろうという動きも見えなくないが、警察署長と行政安全長官のどちらかの首は切らねばならずトカゲの尻尾切りで済まないだろうと予想した。 |