パラグラフテキスト |
岩手県南部の奥州市は人口11万人の街で中心部にある水沢駅前の商店街ではほとんど人の姿はない。しまったシャッターばかりが目立っているがその駅前から車で5分ほどの場所に水沢商業高等学校がある。かつての商店街の賑わいを取り戻そうとしている生徒だという。商業科に通う3年生で、現在アパレル廃棄問題の課題に取り組んでいる。すてられる服を販売し寂れた街の活性化とアパレルの廃棄問題を同時に解決しようとしている。水沢にあるのは低価格帯の店で、四人の調査では住民の8割が衣料品の購買環境に満足していないと解答している。そこに勝機があると感じた学生たち。大阪のショーイチの山本社長を呼んだ。ショーイチはアパレルブランドなどがどうしても売りきれなかった服を在庫を定価の1割ほどで買い取り、自社の店舗や通販サイトで市販価格の2割で販売している。今年5月には、その山本さんに在庫の服を提供してもらえないかと依頼していた。山本さんは奥州市で店舗用の物件探したが元着物屋のこの店は10年間使用されないままこびりついた汚れなどが目立つ。しかしここで店を開くことに。9月下旬の大阪市に学生たちが山本さんの会社の倉庫に。その余った服を見せにやってきた。アパレルブランド側からは多くの場合名前がわからないように売って欲しいという依頼が多くあるためにタグをカットする。さらに店で扱いたい商品を山本さんに伝えた。10月に水沢駅の商店街でアパレルショップが誕生。婦人服など700店が登場。ブランド品もリーズナブルな価格に。お客がお店に押し寄せた。 |