| パラグラフテキスト |
文化の日の今日、戦禍を逃れ京都に避難しているウクライナ人たちが、京都市国際交流会館でウクライナの歌や踊りを披露した。歌を披露したユリヤ・ボンダレンコさんは、明るい将来を約束して欲しいというメッセージを込めた。ロシア軍は先月からエネルギー施設を標的にした攻撃を繰り返している。ウクライナ南部の最前線に、今年8月、日本人ジャーナリストの玉本さんが、取材に入った。ウクライナ国民の中には、日本が誇る文化「漫画」を心の支えにしている人も居た。15歳のアリーサ・ゴンチャロワさん。アリーサさんは南東部マリウポリから避難しているが、呪術廻戦やハイキューなど日本の漫画とアニメグッズを持参した。とにかく気に入っているものを持ってきたという。今でも悪夢にうなされる。アリーサさんはマリウポリではチェロを習っていた。祖父母やおばは今もマリウポリで生活している。アリーサさんの母親は、この戦争が我が子を変えてしまった、子ども時代を盗まれてしまったと考えている。娘を心配した母親は、避難先のオデーサですぐにアリーサさんと、日本の漫画などが並ぶアニメショップを訪れた。来店する客の中にはアリーサさんと同じように日本の漫画やアニメを心の支えにしている人も多く、アリーサさんはここで新しい仲間やたくさんの喜び見つけることが出来た。戦争で父を亡くしたダーシャ・ボンダレーヴァさんは、好きな漫画のコスプレをしてSNSに投稿することで気持ちを和らげている。アリーサさんは、ロックバンドを描いた日本の漫画をきっかけに、ギターを習い始めた。もっと上手になって、ささやかなコンサートを開くのが今の目標。 |