パラグラフテキスト |
「あなたは神や教祖に選ばれた特別な子だ」は2世信者が教団や家族から言われたことがある言葉。その“特別な子”らが抱える「宗教2世問題」が悩みが浮き彫りになっている。民間調査機関の代表は会見で「果たして今の報道で取り上げられている方々の声というのは特殊な声なのか。今回の調査でわかったのは、決して特殊な声ではなく個人だけが言っているものではない」とコメントした。民間機関による宗教2世についての調査1311人へのアンケートの中で、宗教をめぐる社会的な改善として求めるもので子どもでも親や教団から安全に離れられる制度の整備が73%と回答者の7割以上にのぼることが分かった。取材に対して代表は「教団の“教義”と“風土”に注目する必要がある」とコメントした。先月出版された様々な宗教2世達の人生を描いたノンフィクション漫画「神様のいる家で育ちました」の作者である菊池さんは一連の報道に対して「都合の悪いことは全部“統一教会”に押し付けて、他の宗教には目を向けてもらえないんじゃないかという焦りを感じている人は多い」とコメントした。京都府立大学横道准教授はオンライン相談会などで支援しており、行政の対応について「これまで行政の窓口が宗教問題に対応していなかった。非常にデリケートな問題のため聞いてもらえない体験をした仲間がいる」とコメントした。こういった宗教2世の救済策について小川さんは「一刻も早く今期の国会で二度と同じ宗教被害者が生まれないような法整備をして頂きたい」 とコメントし、児童虐待防止法を改正し、思想信条に関わる虐待でも一般の虐待と同様に救済することを求め今後要望書を国に提出する考えを示した。先月6日厚生労働省は保護者の信仰に関連することのみをもって消極的な対応を取らず子どもの側に経って判断すべきだと、全国の自治体に対し親の信仰を理由にした行為でも児童虐待に該当し得ると通知をした。昨日、加藤厚生労働大臣は宗教2世が虐待を受け救済を求めていることについて「理由の如何に関わらず児童虐待は許されないものそうした思いで対応していきたい」とし、児童相談所の窓口で宗教2世からの相談があった場合適切に対応するためにマニュアルを作成し年内に公表する方針を明らかにした。立憲民主党の山井議員の「小川さんは高校1年生から5年間アルバイトをした200万円を両親に没収されその期間にまた献金されていた。児童虐待に当たるのではないか?」の発言に対し、「 一定の“こういったものはこうだ”というものを示せるものを作っていきたい」と加藤厚労相が返答した。 |