パラグラフテキスト |
群集事故が起きた韓国・ソウルでMBSの成相記者が取材を続けている。梨泰院の事故現場から3キロほど離れた大使館より最新状況を伝える。大使館では現場に残された遺失物が管理されており、遺族やケガをされた人らが訪れていた。遺失物は事故に遭った人が着用していた服が並んでいる。土や血がついているものもあった。訪れた男性に話を聞くと、事故で兄弟を亡くされたそうで、「事故の前にお小遣いをあげたが使えずに亡くなった」と話していた。その方は兄弟の荷物を持って同行していた友人の肩に手をやりながら去っていった。警備体制が手薄だったのではとの指摘もある。韓国内ではどのように受け止められているのか。成相記者は「こちらを訪れたケガをした男性に聞くと、救急や警察の到着が遅かった。(警備体制が手薄だったことについて)とにかく気分が悪い」と話していた。地元メディアによると、警備が手薄になった原因について大統領の警護ではないかと言われている。尹錫悦氏が大統領に就任したから元々あった大統領府から梨泰院の近くに新しく大統領府が移された。それにより事故当日も梨泰院のハロウィーンよりも大統領府のまわりの警備が重視されていたという。こうした対応もあり、政府や警察への反発が国内で高まっている。政府もこうした動きを警戒しており、地元メディアがスクープとして警察庁が事故のあと極秘文書を作成したと報じた。その内容は野党系の団体から弾劾される恐れがあり警戒が必要との文書だった。今週土曜日には大統領を弾劾する集会が開かれる予定。先ほど入ってきた情報によると、事故を捜査している特別捜査本部が警察に対して強制捜査に乗り出した。ソウル警察庁など8箇所に家宅捜索に入ったとの情報が入ってきたとのこと。新しい情報が入り次第、現地から伝える。 |