パラグラフテキスト |
人々が待っていたのは奈良で話題のKちゃん。コールダックという小型のアヒルで、現在4歳。飼い主は中村美範さん・弥生さんご夫妻。Kちゃんと中村さんは奈良市を中心にお店やイベントをSNSでPRしている。この活動を始めたのは2年ほど前。中村さんは「コロナが始まってお店の人が困っていたので何かできることはないかと思っていたときにKちゃんというインパクトのある子がいたので、この子がモデルになってならまちを紹介したら、ならまちに興味を持ってもらって色んなお店を回ってもらえるのではないかと始めた」と話す。Kちゃんが中村さんのところにやって来たのはまだ卵の時のこと。中村さんが自分になつく鳥を飼いたいとアヒルの有精卵を購入。中村さんが孵卵器で卵を温め、Kちゃんは孵化した。生まれて初めて見たものを親と思う習性を持つ鳥類。Kちゃんが初めて見たのは中村さん。Kちゃんは生まれて以来、中村さんに懐き、今もその関係は変わらない。Kちゃんと中村さんはほぼ毎週ならまちを訪れる。この日、最近新しいお店がオープンしたと聞き、出向いた。中村さんがPRしてもいいか確認し、写真を撮る。1日に撮る枚数は500枚ほど。多い時は2000枚近くになることも。そして次の場所へ。ならまちで鈴虫が鳴いている場所があると知り、やって来た。撮影した写真は中村さんがSNSに投稿する。撮影が終わるとKちゃんには大好物のトマトをプレゼント。Kちゃんを知る人も増えてきた。街の皆に愛されているKちゃんは、これからも活動を続けていく。 |