パラグラフテキスト |
全交通事故に占める自転車事故はこの5年間で増加している。今年、警察庁は悪質な違反が見られた場合は交通切符を活用するなど自転車の取り締まり強化を全国に呼びかけた。コロナ禍やガソリン代高騰で自転車利用者は増えているという。東京では昨日から取り締まりが強化され、信号無視、一時不停止、右側通行、徐行せず歩道通行の自転車に赤切符が積極交付されるという。大阪府では今年から府内の事故が多い場所を重点的に取り締まり強化している。去年の赤切符を含む自転車検挙数3074件に対して今年は1~9月までで4034件となっている。そのうち信号無視は3155件。青切符は軽微な違反に対して交付され、自動車の場合は反則金や点数の原点などがあるが自転車の場合は免許がないため警告や注意のみとなる。悪質な違反に対しては自動車も自転車も赤切符が交付される。赤切符を交付されると刑事事件となりm警察や検察に出頭し、起訴されれば罰金などを支払い前科がつくこともある。不起訴になった場合、自転車は3年以内に2回以上交付されると交通ルールを学ぶ講習会に出なければいけない。専門家は赤切符を交付される自転車が増えており、交差点での信号無視や歩道上で徐行しないといったシチュエーションで交付される場合が増えているなどと話す。自転車に乗る人を対象にしているため赤切符は未成年でも交付される。他にも妨害(あおり)運転、酒酔い運転、スマホ操作やイヤホン着用、傘をさしながらの安全妨害運転義務違反なども赤切符交付に該当する違反。ハンドルに傘を固定する「さすべえ」について専門家は付けてることは違反でないが傘をさした時の幅によっては普通自転車の枠を越えてしまい、歩道や路側帯を走行できなくなり車道を走らなければならなくなり危険であること、事故を起こせば安全妨害義務違反などに問われる可能性があるなどとコメントした。自動車ドライバーが遭遇した自転車の危険運転1位は信号無視、2位がスマホ操作、3位が音楽を聴くだった。危険自転車が減らない原因について専門家は地域や学校によって交通教育にバラつきがあり、ルールが曖昧な部分があるなどと話す。専門家は自転車を運転する時は自転車が車と同じルールの軽車両だと理解して、車の信号機を見ることをまずやってほしいという。 |