パラグラフテキスト |
事故当時現場で何が起きていたのか。犠牲者が集中したのは18.24平方メートルの路地。現場にいた人(身長156cm)は埋もれて若干酸欠状態だったと語る。事故の30分ほど前の映像では左右に2つの流れができていた。事故現場の路地は梨泰院のメイン通りから流れ込む人と駅の出入口からの人の流れが合流するポイントになっていた。両側にはホテルの壁と飲食店などがあり、逃げ場がなくなったことで被害が拡大した可能性がある。現場にいた別の人は「引き返そうとする人たちと地下鉄から上がってくる新しい人とで、前にも後ろにも行けなくなるようなタイミングがあった」と語る。当日梨泰院に集まっていた人は10万人ともいわれており、韓国メディアは立ったまま気を失った人もいたという目撃証言を報道。専門家は群集雪崩が起きた可能性を指摘。1平方メートルあたり14人の過密状態を再現した実験では参加者の1/3が呼吸がしづらい状態になったという。別の専門家が群集雪崩のメカニズムを解説。群集雪崩は1平米10人以上の密度で発生することが多い。多くの人が密集すると強い力で圧迫され呼吸困難になったり気絶したりする。その人が倒れ込んだりしてその隙間に四方八方に折り重なることで円・楕円状に群集雪崩が広がるという。事故を防ぐには、一方通行にすること、エレベーターの定員に近い1平方メートルあたり5人の密度を超えそうだったら回避することだと語る。2017年のハロウィーンでは、メイン通りが一方通行になっており事故が起きた路地は通行禁止になっていたという。今年は規制がなく、3年前の梨泰院のハロウィーン参加者は「3年前は警察がいたが、今回はコントロールされておらず全く警官を見なかった」と語る。 |