| パラグラフテキスト |
韓国・ソウル梨泰院で転倒事故が起きる直前まで現場の路地に居たという韓国人男性。「午後9時半を超えてから人がすごく多くなったのでみんな神経過敏な状態で押したりしてた」と話す。地元メディアによると転倒事故が起きたのは午後10時15分頃。その直前に「押せ」と叫んだ目撃証言があり、「男性5、6人が意図的に押した」との証言も出ているという。また、あるオンラインコミュニティーには後ろにいた1人の男性が「みんなで押そう」と言って友人と「押せ」と叫び人々が相次いで倒れたとの書き込みも。警察は証言の事実関係を究明するため事故現場近隣の防犯カメラ映像とSNSの映像を確保して捜査を拡大。一方で韓国メディアから相次いでいるのが「警備態勢が手薄だったのでは」との批判。10万人が集まったという梨泰院の街。対して配置された警察官は137人。きのう韓国の警察庁が報道陣の質問に担当者が入れ替わりながら回答した。警察の人員についてはコロナ流行前より増員したと説明。しかし、実際は窃盗や麻薬などの取り締まりに集中しての対応で、計画的な道の誘導などは行っていなかったという。地元メディアによると転倒事故が起きる約2時間前に「人が集中して危険だ」との通報があったという。しかし、出動した警察は特に措置をとらずに撤収したとのこと。地元メディアによると韓国ではイベント主催者は政府の安全マニュアルをもとに安全管理計画を立て、自治体・警察・消防などと審議を受けることになっている。しかし、梨泰院のハロウィーンは参加者が自発的に集まり主催者がいないため安全管理が難しかったという。尹錫悦大統領は「今回のような自発的な集まりについても適用できる雑踏事故を防ぐ仕組みを用意する必要がある」と対策を強化する考えを明らかにしている。 |