番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20240618 > エピソード: 1723386

エピソード情報

放送局 NHK総合
プログラム名 視点・論点
エピソード名 がんと障害年金
カテゴリ 教育教養
放送時間 2024-06-18 04:05:00 〜 2024-06-18 04:15:00
WireActionデータ更新時刻 2024-06-18 06:45:51

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=15251978]
オープニング [topic=22630538] 詳細
[ 04:05:00 - 04:05:10 ] 10秒 詳細
オープニング映像。

視点・論点 [corner=15251979]
がんと障害年金 [topic=22630540] 詳細
[ 04:05:10 - 04:10:28 ] 318秒 詳細
最近のガン治療は凄まじい勢いで進化している。ガン手術では精密な手術が可能になりロボット手術が導入され、放射線治療はピンポイントでガンを叩く技術が進んでいる。また、抗がん薬としては従来の抗がん薬よりも副作用の少ない分子標的薬が主流になっている。また免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる免疫を介してガンをやっつける抗がん薬の登場はがん治療の世界に大きな変革をもたらしガンに治療成績を向上させた。一方で新しい医療は費用が高額で、場合によっては年単位で治療を行わなければいけないことも。日本は皆保険の国であり、有効性が認められた治療法はどんなに法学な医療でも保険適用になる。日本では最もよい治療を、最善の治療があれば保険適用になる。逆に保険適用になっていない治療はその効能効果は怪しいと言える。このように最善の治療は保険適用になるが最近の抗がん薬治療は一月に100万円程度かかるものも。保険適用といっても3割負担だと30万円に。医療費の負担に上限を設ける高額医療費制度がある。これが適用されれば70歳未満で年収が一定の範囲の人は負担は約8.7万円。医療費が公的医療保険で1割に済む。しかしこの負担が何ヶ月も続くことになると経済的に負担はかなり大きいものに。こうしたがん治療による費用の問題は、近年がんの経済毒性と呼ばれている。がんの経済毒性について愛知県がんセンターで調査された結果では預貯金を入り崩したが63%。レジャーや旅行などを普段より減らしたが44%。食事や医療費を削ったが28%などとなっている。患者がお金に困った際に受けられる公的制度には高額療養費制度などがある。しかし障害年金制度についてはよく知られていない。また医師などから障害年金を教えてもらっていないという現状もある。厚生年金、国民年金保険料を払っていればがん患者でも障害年金をもらうことができるという。年金は高齢になってからもらえる老齢年金があるが障害年金は病気やケガで生活が制限される場合に生活に支障をきたすようになった際に受け取れることができる公的年金。公的年金にはその他には遺族がうける遺族年金がある。障害年金とよく混同されるのは身体者障害者手帳。身体障害者手帳は、視覚障害や聴覚障害その他自体の機能障害者が対象。指定医師のみしか書けないのが特徴。障害年金は、障害者手帳とは別の制度で、あらゆる病気が対象になる。うつ病などの精神疾患も対象で医師なら誰でも診断をうけることができる。
[ 04:10:28 - 04:14:45 ] 257秒 詳細
実際にガンで障害年金を受給している人は受給者全体の約1%と非常に低い数字。実際には受給ができるのに受給できていない人が非常に多い。その対象者は病気の症状により生活や仕事に何らかの支障が出る場合、抗がん剤などの副作用でだるさや手足のしびれなどが長引いて生活に支障を来す場合。納付要件はガンの症状ではじめてかかった日に国民年金または厚生年金に加入している、定められた年金保険料を納付している、診断から1年6ヶ月以上経過しているなどが対象。またその給付額ではベットでの生活が日常のほとんどの場合で月額85000円などとなる。このお金は申請しないともらえないお金だという。また障害年金を受け取れるかどうかを知りたい場合は病院のソーシャルワーカーなどに相談するとよい。手続きが煩雑で、社会保険労務士に手続きに代行してもらうなどすれば手続きがスムーズだという。