番組詳細

[ 14:50:00 - 14:50:10 ] 10秒 詳細
オープニング映像。

[ 14:50:10 - 14:57:27 ] 437秒 詳細
3月22日、モスクワ郊外のコンサートホールで銃乱射事件が発生し、144人が死亡した。これまでに10人以上が拘束されたが、実行犯の4人はタジキスタン出身。ISは襲撃の動画を公開している。関与した疑いが高いのが「IS ホラサン州」で、治安当局や米軍、シーア派をこれまでに攻撃してきた。アフガニスタンを中心に活動し、米軍の撤退後、さらに活動を活発化させているとみられる。テロのターゲットにはロシア、中国も含まれ、特にISと敵対するシリアのアサド政権を支持するロシアには強い敵意を持っているという。プーチン大統領は過激派の背後にウクライナがいると主張するが、裏付ける証拠は示されていない。また、中東ではテロ事件が減少する一方、アフリカではテロが増え、ISは主戦場をアフリカに移しているという。経済平和研究所の発表によれば、23年のテロ件数は減ったものの犠牲者は増加し、17年以降最多となった。アフリカのサヘル地方が深刻で、自然災害や貧困、政情不安がテロを生む土壌となっている。9.11を起こしたアルカイダも依然として活発な動きを見せる。

[ 14:57:27 - 14:59:53 ] 146秒 詳細
モスクワで起きたテロの3日前、ドイツではスウェーデンでテロを企図していたとして2人が拘束された。6月にはサッカーの欧州選手権、翌月にはフランスでパリ五輪が開催されることから、テロへの懸念が強まっている。日本エネルギー経済研究所 中東研究センターの専門家は「過激派にテロを起こす大義を与えないことが重要。イスラム教徒に対する迫害を止めるべき」と提言する。モスクワのテロを巡って、アメリカは情報をロシアに伝えていたが、防ぐことはできなかった。日本にとって対岸の火事ではなく、情報収集に努め、各国との連携を強化していく必要がある。