番組詳細

[ 00:55:00 - 00:56:43 ] 103秒 詳細
オープニング映像。

[ 00:56:43 - 01:00:48 ] 245秒 詳細
山梨県甲府市の障がい者の居宅介護を行う事業所で訪問支援員として働く植田さんは、山梨県に1人しかいないろう者のヘルパー。この日訪れたのは同じろうの高齢者夫婦・佐野さん宅。子どもたちは結婚して家を離れ、今は聞こえない2人だけで生活している。夫の實さんは60代で視力も失っている。植田さんは手に触れて手話の形を伝えることで言葉を交わしている。1人では外出できない實さんの健康を維持するため植田さんは同行援護という介護支援で週2回一緒に散歩に出かける。

[ 01:00:48 - 01:03:26 ] 158秒 詳細
植田さんがヘルパーを志したきっかけは子どもの頃に感じた疎外感。家族の絆を実感できたのが祖父の介護だったという。結婚して3人の子育てが落ち着いた42歳の時に聴覚障害者の就労支援を目的に開かれたホームヘルパーの養成講座を受講。この時、植田さんを含めたろう者と難聴者の13人がホームヘルパー2級を取得。20年程前にヘルパーの資格を取った聴覚障害者で今も山梨でろう者介護を続けるのは植田さん1人だけになっている。

[ 01:03:26 - 01:05:29 ] 123秒 詳細
2023年9月、敬老の日を前にろうの高齢者たちを祝う会が開かれた。植田さんは講師に招かれ、介護サービスについて説明。しかし、手話に対応できる介護施設は全国でも少ないという。ろうの高齢者にとって数少ない手話で通じ会えるろう者ヘルパーの植田さんは頼れる存在。同じ聞こえない世界に生きる絆と責任感が植田さんを支えている。

[ 01:06:29 - 01:08:40 ] 131秒 詳細
植田さんは夫と3人の子どもの5人家族。長女と長男が家を離れ、今は夫と二女・瞳さんとの3人の生活。瞳さんは聞こえない両親を持つ聞こえる子どものコーダ。山梨県で最年少の24歳で手話通訳士の資格を取得。現在は聞こえない人たちに手話通訳士などを派遣する仕事をしている。福祉の仕事に就いて、母の存在の大きさを改めて感じているという。

[ 01:08:40 - 01:13:44 ] 304秒 詳細
ろう者の望月さんは軽い知的障害のある重複障がい者。現在は1人で暮らしている。植田さんは望月さんの家事をサポート。望月さんは祖母の姿を思い出すという。望月さんは3歳の頃に聴力を失ったが、両親は聞こえなくなった子どもと再び声で話せることを願い手話を使わなかった。望月さんを優しく受け止めてくれたのが祖母だったという。望月さんは祖母を亡くした20代の終わりに聞こえる家族から離れた。ろう者が聞こえる家族の中で感じる寂しさ。植田さんと共有する子どもの頃の記憶は2人の絆になっているという。

[ 01:13:44 - 01:14:58 ] 74秒 詳細
2024年1月、植田さんは實さんと神社にお参り。最近、實さんは元気がないという。

[ 01:15:58 - 01:19:05 ] 187秒 詳細
83歳の細川さんは植田さんと働いてきた聞こえないヘルパーの1人。65歳でヘルパー資格を取得し、80歳を過ぎてもろう者の生活を支えてきた。しかし、ここ1年ほどは自身のけがのため訪問支援の仕事を休んでいた。細川さんはけがと高齢のためヘルパーの復帰を諦めたと植田さんに伝えた。

[ 01:19:05 - 01:21:10 ] 125秒 詳細
植田さんは子どもたちに今、手話を教えている。聞こえる家族と離れたろう者の望月さんは距離を置いてきた家族への思いに変化が生まれ、家族と食事をしたいと思っているという。

[ 01:23:10 - 01:23:30 ] 20秒 詳細
「NNNドキュメント」次回予告。