番組詳細
TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20240323 > エピソード: 1705176
エピソード情報
放送局 | NHK総合 |
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プログラム名 | 漫画家イエナガの複雑社会を超定義 |
エピソード名 | 世界の変革者かそれとも…イーロンマスクって |
カテゴリ | 教育教養 |
放送時間 | 2024-03-23 01:00:00 〜 2024-03-23 01:15:00 |
WireActionデータ更新時刻 | 2024-03-23 01:37:51 |
コーナー・トピック・パラグラフ
(漫画家イエナガの複雑社会を超定義)
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世界の変革者かそれとも…イーロン・マスクって何者っ?の巻
[topic=22320826]
詳細
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01:00:00
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01:03:45
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225秒
詳細
アメリカの実業家イーロン・マスク(52)が世界を騒がせている。去年はTwitter社を買収したり、その社名をXに変更するなどした。去年の世界長者番付では1位となった。大ヒット映画「アイアンマン」の主人公のモデルにもなっている。宇宙開発ベンチャー「スペースX」や電気自動車メーカー「テスラ」なども手掛けている。今回はイーロン・マスクについて掘り下げていく。
アメリカの実業家イーロン・マスク(52)が世界を騒がせている。去年はTwitter社を買収したり、その社名をXに変更するなどした。去年の世界長者番付では1位となった。大ヒット映画「アイアンマン」の主人公のモデルにもなっている。宇宙開発ベンチャー「スペースX」や電気自動車メーカー「テスラ」なども手掛けている。今回はイーロン・マスクについて掘り下げていく。
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01:03:45
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01:14:50
]
665秒
詳細
マスクは1971年南アフリカに生まれた。父は機械エンジニア、母はモデル。子どもの頃は百科事典を読み込むほどの読書家だった。また、自作のゲームが雑誌に掲載されるほどのプログラミング好きでもあった。内気な正確で学校ではいじめにあっていたが、そんなとき少年マスクを支えたのがSF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」。地球滅亡の危機を逃れた主人公の宇宙冒険譚。高校卒業後はカナダへ渡り、その後、アメリカの大学に進学すると、宇宙やITへの興味から、物理や経済の勉強に打ち込んだ。1990年代はインターネットが急速に普及しだした時代で、GoogleやAmazonの誕生したシリコンバレーから大きな刺激を受けた。エネルギーや環境問題が世界的に注目される時代でもあり、マスクは石油が枯渇した場合のことを真剣に考えるなど未来の環境問題に高い関心を寄せていた。マスクはIT・エネルギー・宇宙開発の3本柱で社会課題を解決できないかと思うようになっていった。1995年、マスクは大学院を中退し、得意のIT分野で起業した。オンライン広告事業「Zip2」では、デジタル技術を駆使して店舗を道案内するソフトウェアを開発するなどし、最終的には1999年に大手新聞社にソフトウェアを3億700万ドルで売却した。オンライン決済サービス「X.com」では、全ての金融システムのネット化を目指し、のちに「ペイパル」と改称した。同事業は2002年にイーベイに15億ドルで売却した。2000年ごろのマスクはよくいるIT長者のひとりという認識をされていたが、2002年に宇宙開発ベンチャー「スペースX」を立ち上げ、その名を世界に知らしめた。宇宙ビジネスは歴史的にアメリカとロシアが国家的事業としてけん引してきており、民間ではボーイングなど大企業が市場を独占していた。しかしマスクは「第一原理」(基本的な前提を重視し、物事を根本から検討すること)と、長期思考(壮大な時間間隔で“遠い未来”も“近い危機”と認識し、綿密な計画を立てること)という2つの経営メソッドを駆使し、「スペースX」を宇宙産業のトップランナーにまで成長させた。この経営メソッドは、電気自動車メーカー「テスラ」でも発揮されている。テスラは世界一の売り上げを誇るメーカーとなっている。マスクは次々と最先端の事業に挑戦している。ロサンゼルスの地下に時速1200キロで車両を走行させる「ハイパーループ構想」や、脳にICチップを埋め込み難病治療などに役立てる「ニューラリンク」など。昨年Twitterを買収したのは、Twitterに決済や予約サービス、ゲーム機能などを付け加えたスーパーアプリを作ろうとしているからだと言われている。一方、マスクは過激な言動で批判されることもある。従業員に超ハードワークを求めたり、「日本が消滅」とトンデモ発言をするなど。マスクは「シンギュラリティへの危機感」(人類の知能を上回るAIが暴走し、私たちを脅かすのではないかという危惧)を持っており、危険なAIの誕生を防ぐため、自ら安全なAIを作ろうとしている。環境破壊、AI暴走、地球滅亡などの悲観的な考えを持っているがそれと同時に、再生可能エネルギーの普及、安全なAIの開発、火星への移住など楽観的な未来への可能性に賭けている。
マスクは1971年南アフリカに生まれた。父は機械エンジニア、母はモデル。子どもの頃は百科事典を読み込むほどの読書家だった。また、自作のゲームが雑誌に掲載されるほどのプログラミング好きでもあった。内気な正確で学校ではいじめにあっていたが、そんなとき少年マスクを支えたのがSF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」。地球滅亡の危機を逃れた主人公の宇宙冒険譚。高校卒業後はカナダへ渡り、その後、アメリカの大学に進学すると、宇宙やITへの興味から、物理や経済の勉強に打ち込んだ。1990年代はインターネットが急速に普及しだした時代で、GoogleやAmazonの誕生したシリコンバレーから大きな刺激を受けた。エネルギーや環境問題が世界的に注目される時代でもあり、マスクは石油が枯渇した場合のことを真剣に考えるなど未来の環境問題に高い関心を寄せていた。マスクはIT・エネルギー・宇宙開発の3本柱で社会課題を解決できないかと思うようになっていった。1995年、マスクは大学院を中退し、得意のIT分野で起業した。オンライン広告事業「Zip2」では、デジタル技術を駆使して店舗を道案内するソフトウェアを開発するなどし、最終的には1999年に大手新聞社にソフトウェアを3億700万ドルで売却した。オンライン決済サービス「X.com」では、全ての金融システムのネット化を目指し、のちに「ペイパル」と改称した。同事業は2002年にイーベイに15億ドルで売却した。2000年ごろのマスクはよくいるIT長者のひとりという認識をされていたが、2002年に宇宙開発ベンチャー「スペースX」を立ち上げ、その名を世界に知らしめた。宇宙ビジネスは歴史的にアメリカとロシアが国家的事業としてけん引してきており、民間ではボーイングなど大企業が市場を独占していた。しかしマスクは「第一原理」(基本的な前提を重視し、物事を根本から検討すること)と、長期思考(壮大な時間間隔で“遠い未来”も“近い危機”と認識し、綿密な計画を立てること)という2つの経営メソッドを駆使し、「スペースX」を宇宙産業のトップランナーにまで成長させた。この経営メソッドは、電気自動車メーカー「テスラ」でも発揮されている。テスラは世界一の売り上げを誇るメーカーとなっている。マスクは次々と最先端の事業に挑戦している。ロサンゼルスの地下に時速1200キロで車両を走行させる「ハイパーループ構想」や、脳にICチップを埋め込み難病治療などに役立てる「ニューラリンク」など。昨年Twitterを買収したのは、Twitterに決済や予約サービス、ゲーム機能などを付け加えたスーパーアプリを作ろうとしているからだと言われている。一方、マスクは過激な言動で批判されることもある。従業員に超ハードワークを求めたり、「日本が消滅」とトンデモ発言をするなど。マスクは「シンギュラリティへの危機感」(人類の知能を上回るAIが暴走し、私たちを脅かすのではないかという危惧)を持っており、危険なAIの誕生を防ぐため、自ら安全なAIを作ろうとしている。環境破壊、AI暴走、地球滅亡などの悲観的な考えを持っているがそれと同時に、再生可能エネルギーの普及、安全なAIの開発、火星への移住など楽観的な未来への可能性に賭けている。