番組詳細


TVメタ情報 > 番組一覧 > 日付: 20240619 > エピソード: 1325509

エピソード情報

放送局 NHK総合大阪
プログラム名 フロンティア
エピソード名 夢見る“怪物” 村上隆
カテゴリ 教育教養
放送時間 2024-06-19 01:26:00 〜 2024-06-19 02:25:00
WireActionデータ更新時刻 2024-06-19 04:50:52

コーナー・トピック・パラグラフ


(オープニング) [corner=11455579]
オープニング [topic=17464078] 詳細
[ 01:26:00 - 01:28:59 ] 179秒 詳細
現代美術作家の村上隆は破格のアートで世界に驚きを巻き起こしてきた。村上の新たな挑戦の舞台は京都。国内8年ぶりとなる大規模個展の制作の裏側に密着した。

夢見る“怪物” 村上隆 [corner=11455580]
夢見る“怪物” 村上隆 [topic=17464079] 詳細
[ 01:28:59 - 01:34:16 ] 317秒 詳細
密着取材が始まった2023年8月、展覧会の打ち合わせが行われていた。テーマは「もののけ×京都」。独創的なアイデアから生まれる村上作品は海外の美術館でも引っ張りだこ。サンフランシスコではコロナ禍で人間関係が破壊されていく世界を暗示するような作品が展示された。長さ25mの大作『Judgement Day』はおどろおどろしいモチーフが画面を埋め尽くしている。
Chapter1 村上隆流 制作システム [topic=17464080] 詳細
[ 01:34:16 - 01:41:32 ] 436秒 詳細
村上の制作現場は埼玉の工場地帯にある。物流倉庫を改造した工房で、広さは2700坪。制作は分業化され、24時間4交代制。総勢160人のスタッフの総指揮を執るのが村上。パソコンで作った色を手作りで再現、これまでに調合された約3万5000色に及ぶ絵の具はそのまま保管されている。ペインティングの作業はシルクスクリーンがよく用いられる。村上の制作にはAIも取り入れられている。「自分が考えているものと違うものがでてくるのが面白い」と村上は語った。村上はAIの絵を切り貼りして構図を探っていき、下図ができると実際の大きさにプリントして壁に張り出す。
Chapter2 村上アートのコンセプト [topic=17464081] 詳細
[ 01:41:32 - 01:54:50 ] 798秒 詳細
村上アートを読み解くキーワードは“カワイイ”、“オタク”。ロサンゼルスの美術館「ザ・ブロード」の館長は「彼は純粋芸術や歴史的な芸術だけでなく、マンガやアニメにも目を向け、これらを融合させる新たな視点を生み出した。村上の進化はスーパーフラットのコンセプトを打ち出した時期から始まる」と語った。日本美術にオタク文化を接続した“スーパーフラット”。村上はこの新しい概念を欧米手動のアート界に提示し、世界的な評価を得ていった。スーパーフラットは3次元にも展開。『マイ・ロンサム・カウボーイ』はオークションで16億円で落札された。辻惟雄は「スーパーフラットの中に西洋の長い大きな伝統に服従することなく、真っ向から対峙しようという壮大な意気込みがあるのではと語った。
[ 01:54:50 - 01:57:31 ] 161秒 詳細
DOBくんは1993年にミッキーマウスなどを下敷きにアニメ的キャラクターとして誕生。村上作品に魅了されているコレクターは「DOBくんは村上の自画像とも言える。最初はかわいいキャラクターだったが、より暴力的で表現力豊かに進化していった」と話した。
[ 01:57:31 - 01:59:37 ] 126秒 詳細
村上の活動はアートの世界を拡大し続けている。村上はスイスの時計メーカーを訪ねた。2020年から共同で時計を制作しているという。村上の理想の時計を作ることを条件にコラボは実現したが、その要求は想像以上の高難度だった。
[ 01:59:37 - 02:01:41 ] 124秒 詳細
村上は世界的な人気歌手のビリー・アイリッシュからもコラボのオファーを受けた。アニメーションのミュージックビデオを作ったビリー・アイリッシュ。「アニメならタカシじゃないとダメだと思った。ファンタジーや物語は大人になるとどこかへ行ってしまう。タカシはそういうものを持ち続けているんだと思います」と話した。
Chapter3 村上隆×もののけ京都 [topic=17464082] 詳細
[ 02:01:41 - 02:24:35 ] 1374秒 詳細
京都展に向けた制作が始まって3カ月。村上隆は風神雷神をゆるいキャラクターのように描いていた。光明がさす作品がある一方で難航し続けているものも。洛中洛外図屏風を現代版に再構築してほしいという美術館からのオーダー。全体の構図はほぼそのままで、人物の表情は村上風にアレンジ。村上は町を覆う雲に無数のドクロを埋め込んだ。美術館はこのアイデアに満足のようだったが村上はさらなるアイデアを繰り出す。年末も村上はたったひとり、工房で作業をしていた。村上が展示作品の制作と並行して力を入れていたのは展覧会を盛り上げるイベントのプロデュース。村上は何度もショップを訪れていた人物がラッパーのJP THE WAVYだと知り、テーマ曲を作ってもらうことに。展覧会の資金集めに考えたのがふるさと納税。カードを返礼品にして展覧会の資金にしようとした。展覧会の10日前に水などの色を変更した村上。オープン直前には全力で追い込んだ。オープニングイベントは客であふれ、展覧会は初日の早朝から大行列となった。目的は入場券と引き換えでもらえるトレーディングカード。ふるさと納税で京都市内の学生は入場無料になった。村上の恩師・辻惟雄も展覧会を訪れた。